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【ラーニング】についての検証及び考察。その1

アリアさんがギルド長マギーさんに修業の為、軟禁状態にされているとは露知らずその頃の僕は、自分のスキル【ラーニング】について少し考える事にした。

それと同時に僕個人の戦闘におけるポジションについても要検討が必要だと思う。

寧ろこっちの方が先に考えなくちゃいけないんじゃないかとさえ思う。

だってこの間のグールの討伐と瘴気の浄化の時に、アリアさんと僕は前衛なのは良いとしてルドルフさんも前衛だって言い出すんだもん。

まぁこの間のクエストはルドルフさんの神聖魔法がほぼメインだから僕達の後ろに付いてもらったけど、次からは多分前衛に来るだろうし・・・回復支援の貴重な神官なのにね。

[元]が付くけど。

つまり!次の戦闘からは何故か前衛が3人になるって事だよ。超攻撃型陣形にも程があるでしょ!ちょっと難しいよね。

そうなると今後僕のポジションを変更せざるを得ないよね。

二人に言うと「3人前衛で良いじゃん!」とか言いそうだし。


僕は一応剣・弓は使えるから二人の補佐に回る方が良いよね。

だとしたら中衛・前衛が出来る感じが良いと思うんだ。装備は今まで通り短剣に次からは短弓も装備しよう。

良し!そうと決めたら短弓を用意しておこう。

折角だから弓に僕の能力である【ラーニング】したモンスターのスキルが付与出来るかも試してみよう。


◇◇◆◇◇◆◇◇


ここはいつもの初心者冒険者御用達のシルフの森。

けれどいつものシルフの森と違う所はこの森に来る時は朝から昼と日中明るい内に来ていたのだけれど、今回は夜に来てみました。夜のシルフの森。暗闇と静寂に包まれた世界。時折吹く風で樹々が揺れ葉が擦れる音が尚更不気味さを増長させている。

正直言って怖いです。

僕は森の入口を簡易拠点に定め篝火を焚いた。

そもそも何故夜に来たのかと聞かれたらシルフの森は森と言うだけあってかなり範囲が広く多種多様のモンスターが生息している。

そんな中、勿論昼間見かけるモンスターとは違い夜行性のモンスターもいるわけで・・・あっ!早速見つけた!あれは吸血蝙蝠だね。

吸血蝙蝠。吸血と名が付いてる通り、あの蝙蝠に噛まれると血を吸われてしまう。蝙蝠の唾液には噛まれて出血した時の止血作用を阻害する成分が含まれており、噛まれてしまったら止血するのに時間が掛かるみたいだ。しかも1匹で行動はせず必ず何匹か集団で行動しており大抵集団で攻撃してくる。

おっと!早速獲物である僕に気付いたみたいだね。此方へと向かってきた。目で見て分かる数だけでも5~6匹って所かな。

僕は背中に背負っている矢筒から弓矢を1本取りだし、向かってくる吸血蝙蝠に狙いを定めた。

ここで弓矢の鏃に【酸攻撃(小)】を付与する。そして短弓を構えて飛んで僕に向かってくる吸血蝙蝠を狙って矢を射る。

見事に命中した吸血蝙蝠は射抜かれた所から酸が侵食していき、力なくその場から落ちた。


「うん。どうやら弓矢でも大丈夫そうかな。」


僕はほっと胸を撫で下ろした。これでスキルを付与した弓矢で攻撃する事が出来ると分かった。これならきっとポジションが中衛でも大丈夫だろう。

さてと残りの吸血蝙蝠も倒してしまおう。その後倒した吸血蝙蝠を使ってもう1つの検証をしないといけないしね。

僕は手際良く残りの吸血蝙蝠を弓矢で射抜いていった。







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