僕はネクロマンサー(死霊使い)その2
いつも読んで頂きありがとうございます。
拙い文章ですが、楽しく読んで頂ける様頑張りますので宜しくお願い致します。
今回は別話の2話目です。
聖ハルモニア公国から西へと進むと海と見間違える程大きな湖が広がっている。
湖の名前はミル湖。湖の畔には湖上貿易が盛んな商業都市ウルソがある。
この商業都市ウルソは陸路とミル湖を繋ぐ拠点であり人々の往来が盛んで大都市にひけをとらないほどの賑わいを見せている。
そんな商業都市ウルソから少し離れた所に今は使われていない古い屋敷がある。外観はさながら幽霊屋敷の様な様相で都市の住民は気味悪がって近づこうとはしなかった。
そんな住民でさえ近づかない幽霊屋敷に一人の少年が屋敷の中へと通い馴れたかの様に入って行った。
少年は深く被ったローブを脱いで、掛け一息ついた。ローブを脱いだ少年の髪は白く瞳の色は紅く妖しい光を放っていた。
彼の名前は【クロード=ナスルーラ】。
現在行方不明とされているナスルーラ公爵家の次男である。
「ふぅ。この体にも漸く馴れた感じだね。食事睡眠は余り必要としないけど喉の渇きには耐えられないからね。これが無いと。」
クロードはそう言うと水筒を取りだしチャプチャプと水筒を軽く振っていた。
クロードは食器棚からグラスを取りだし水筒からトクトクと赤い液体をグラスへと注ぎ始めた。グラスに注がれた赤い液体を眺めグラスを軽く回し自分の鼻を近づけ香りを楽しみながら赤い液体を口へと運ぶ。
「ん~。この芳醇な香り、それにこの甘い口当たりに喉の渇きを潤し満たす感じ。やっぱり僕は熟れたお姉さんの血液が一番好きかな。」
「ねえ?そう思うでしょ?」
そうクロードが言い振り返ると、そこには既に事切れた女性の姿がそこにはあった。
女性の歳は30歳前後といった所だろうか。
「さてと、喉も潤した事だし、作業の続きでもしようかな。」
クロードはそう呟くと席を立ち屋敷の地下へと降りて行った。女性の死体はまるで食べ終えた後に出るゴミか何かの様に気に留める訳もなく無造作にその場に置いたままであった。
クロードにとって人は最早人では無く己の喉の渇きを潤す為だけの存在でしかなく一切の感情は欠如していた。
そう。クロードはもう人では無く別の存在になっていた。
地下への扉を開け階段を1段ずつ降りて行くのだが、余り手入れがされていないのか暗くジメジメしておりカビ臭くカビのそれとは別の異臭もしていた。
扉を開けるとそこには・・・石造りの地下室の壁には飛び散った血が付着しており、床も同様にそこかしこに血液が着いていた。部屋の中は死臭が立ち込めていた。
一体ここで何人の人が亡くなったのだろうか?
それぐらい部屋の中は凄惨を極めていた。
部屋の中央には診察台の様な物が置いてあり、床には見たことも無い魔方陣が書かれている。
中央の診察台を囲む様に色々な器具、棚、薬品、書物が置かれていた。
クロードはここで何度も人体実験を繰り返していた。そして今日これからも。。。




