表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/60

回復薬の味は青汁です。その6

毎回拙い文章を読んで頂きありがとうございます。

木々の生い茂る森の葉の隙間から木漏れ日が射し込んでいる。

うーん!今日も良い採集日和だね!


そうです。今日も来てますシルフの森。僕は翌日もこの森で薬草採集をしていた。理由は勿論回復薬を作る為だ。昨日は薬草2束を使っても容器に半分位しか出来なかったからだ。

出来た回復薬の味は激マズだったけど。

なので、今日は昨日の倍、薬草4束を目標に採集しようと思っている。その薬草を使って今度は回復薬の丸薬を作ってみようかと。


そんな事を考えながら薬草を探していると早速視界に淡い光が見えた。僕の採集スキルのレベルだとそこに何があるかまでは確かめてみないと分からない。


(良かった。薬草だ!)


僕は周辺に群生している薬草を丁寧に摘み取っていった。


◇◇◆◇◇◆◇◇


日が傾きかける頃僕は採集を終え、衣服の汚れを落としギルドへと報告した後、宿屋へと戻った。結局この日の収穫は薬草を6束採集し、内2束をギルドへと納品した。


そうそう!今日の採集クエストで僕の採集スキルのレベルがどうやら上がったみたい。

これで次の採集から何処に何があるのかと種類まで分かるぞ!やったねっ!


さあて次は回復薬を作るぞ!

要領は昨日作った様に先ずは汲んできた井戸水を沸かし、そこに摘んできた薬草をサッとお湯にくぐらせ、細かく刻む。ここまでは昨日と同じ工程。ここから先は丸薬を作る工程に移る。

このままただ丸めるだけだと乾燥した際に形が崩れてしまうので、そうならない様につなぎを混ぜる。今回は芋をつなぎに使おうと思う。

芋をすりおろし適度に粘り気が出てきたら刻んだ薬草を入れ良く混ぜてこねる。

良く混ぜ合わせたら今度は適当な大きさに1つ1つ丸めて形を作っていく。


「ふぅ。取りあえずこんなもんかな。後は1日おいたら出来上がりかな。」


今回出来上がった丸薬は数にして100粒。

初めて作ったにしてはまずまずだと思う。

効果の程は使ってみないとまだ分からないけれど。


そもそも回復薬は飲んだからといって瞬時に傷などが回復する訳では無いんだ。どちらかと言えば回復するのに多少時間が掛かる方だと思う。


では何故回復薬が必要なのか?

例えば全治3日の怪我をしたとしよう。

普通このまま何もせずにいると治癒するのに3日掛かる所、回復薬を飲むと大体にして1日半位で治癒する。

つまり回復薬とは飲む使用者の自己免疫力を高め自然治癒力をアップする代物なんだ。


だから多少時間が掛かるって事なんだ。

本当は回復魔法が使える人がいれば、それこそ瞬時に治してしまうんだけど、回復魔法を使える人自体稀で貴重な人なんだ。


だから回復魔法が使えるルドルフさんは凄い人なんだけど・・・本人はアレだしね・・・はは。


魔法自体使用回数の制限があるみたいだし、今後はこの作った回復薬と併用していけば今後の冒険にも役に立つ筈だよね。きっと。


明日には回復薬も出来上がる事だし、飲んで効果を確かめてみないとね。

良い効果が得られたらもっと沢山作れる様にスキルを上げていかないとね。


後は・・・僕のこの【ラーニング】について色々と検証してみないと。

モンスターの攻撃を喰らわないと会得出来ないなんて命が幾つ合っても足らない位だし、毎回毎回クエストに行く度に生傷作っていたらその度にソフィーリアさんに正座させられてお説教されちゃうよ。それは嫌だなぁ。


兎に角明日からは作った回復薬の効果を確かめつつ【ラーニング】についても調べていこう。


良しっ!そうと決まれば明日も早いし、今日は早目に休もうっと。


勿論後片付けをした後だけどね。

僕は回復薬を作るのに散らかした机を見ながら大きな溜め息ついた。

ブクマ・評価をして頂けると更新の励みになります。宜しくお願い致します。

そろそろアリアさんの回も書いてみようかなぁと思う今日この頃です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ