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グールの毒はどうやら媚薬の効果があるようだ。その4

本当更新遅くて申し訳ありません。毎日更新出来る方々本当凄いと思います。

デューク山中腹第3坑道前にて。

【崩落の危険にて何人も入るべからず。】と書かれた立て札が立っている。


「どうやらここみたいね。」


「あぁ。そうだな。周りを見た限り他に侵入した形跡も今の所無いみたいだし、この坑道からグールが出た痕跡も見当たらないから、多分大丈夫だろう。」


僕達はグールが野に放たれていないか細心の注意を払いながら坑道へと向かっていた。


「良しっ!じゃあ行くかっ!お前らヘマするんじゃねぇぞ!」


「煩いわねっ!あんたに言われなくても分かってるわよっ!」


「はいっ!気を付けますっ!」


「あっ!坑道に入る前にお前達に大事な事を言うの忘れてたわ。」


「大事な事?何よそれ。」

「何ですか?それは。」


「俺がこれから使う神聖魔法についてだ。っというか魔法についてだな。お前ら魔法について何処まで知ってる?これを理解してる理解していないとでは戦闘での生還率が変わってくるんだよ。」


「私が魔法の知識として知ってる事は人は生まれた時から既にどの属性を持っているか決まってて6才になる年に魔法と属性の適正を見る事位かしら?私の属性は【風】だけど魔法としての適正は無いわ。けれど、属性を身体技能【スキル】として使用する事は出来るわ。まぁこの話は今は関係無いからまた今度かしらね。」


「僕も属性が【火】【水】【風】【土】の四大元素と【光】【闇】【神聖】【無】の属性がある位しか知りません。僕もアリアさんと同じで魔法の適正はありませんが。」

(属性自体も適正無いんだけど・・・それは言わなくても良いよね。ラーニングの事も含めて。)


「そうだな。一般的な知識としてはそんな所かな。後は魔法を実際に使う事が出来る奴しか分からんわな。魔法は確かに生まれた時に属性と適正が決まっている。魔法の適正がある奴自体その数が少ないから貴重なんだよ。俺はその中でも神聖の属性に適正があり、且つ魔法の適正もあったから自ずと進路も決まるわな。まぁその敷かれた道に嫌気が差して今が在るわけなんだが。他にも理由もあったがな。ニシシッ。その魔法なんだが、大事なのはここからだ。魔法は決して万能ではなく魔法の使用回数が限られるって事だ。」


「限られるってどういう事よ?」


「お前ら魔法は何を消費して発動すると思う?」


「何って魔力でしょうか?」


「まぁ普通はそう思うよな?でも実際はそうじゃない。魔法は確かに空気中に含まれる魔素を媒体とし、己の中で使用する魔法を構成し発動するんだが、その中で消費するものは己の精神力なんだ。

つまり、使用する魔法の効果、範囲、持続時間によって精神の疲労が変わってくるんだよ。精神疲労がピークに達するとどうなると思う?」


「どうなるんでしょうか?」


「【精神枯渇】・・・要は気絶だな。調子に乗ってバンバン魔法を使うと精神力をガリガリ消費しちまって最悪魔法も使えず気絶して、その間にモンスターに襲われて終わりって事にもなりうるからお前らには最初に言っておくが、俺が浄化の魔法及び回復魔法を使う事も考えると10回か15回位が限界だな。それ以上は精神枯渇を起こす可能性がある。」


「結構厳しいわね・・・。」


アリアさんは眉間に皺を作って神妙な顔をしている。


「あぁ。回復魔法だけならそこまで俺の精神力も使わないんだが、浄化の魔法となると話は別だ。浄化は神聖魔法の中でも習得が難しく使う精神力の消費も大きいからな。だからお前らには悪いが俺の精神力は浄化に取っておかなきゃならないからグールの攻撃には十分気をつけろよ。」


「はいっ!」

「分かってるわよっ!ヘマなんかしないわっ!」


「頼むぞっ!お前ら!」


「良しっ!じゃあ行くわよっ!」


「はいっ!」

「おぉっ!」


僕達3人は気合いを入れグール討伐の為、第3坑道へと足を踏み入れた。







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