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申みたいにキスをする

作者: 大橋 秀人

 気付けば夜が明けていた。




 またまどろんでいたらしい。




 君の背中にキスをする。



 まどろみ半分、キスをする。




 唇。


 

 頬に。



 首筋に。





 息遣いは次第に荒く。



 熱を帯びていく。





 

 初日の出は目上の高さ。



 今、何時だろう。



 気にはしないがそう思う。





 置時計に手を伸ばす手を制す。


 動きを封じて、キスをする。





 何も考えずに、キスをする。


 何も考えたくはない。


 考えさせたくもない。







 キス、キス、キス。 







 僕たちは、キスをする。







 サルみたいに、キスをする。  

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― 新着の感想 ―
[良い点] 早速、来ましたね! [一言] なんとも本能的な表現ですね。 単純だけど、意思は充分伝わりました。 ボクも…。 ポイント評価はお年玉です。
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