第三場
神聖かつ不条理なシステム/それに対する獣の意見/聴取対象:人間再生業者/事故/その名はホーホー/配役ミス/聴取対象:変り種/審問官によるシンプルな解決法/勇気ある悪童/聴取対象:競争相手/招かれざる者
審問官には剣が必要なんだ――そんなことを俺は劇場神殿で言ったっけか。その言葉に嘘はないが、だからといって、審問官は剣を振り回してばかりいるわけでもない。むしろ、机の前で書類の相手をしていることのほうが多い。
現に今も俺は机の前に座り、製本されたばかりの冊子を開いている。タヴァナー市中央教会の一室で。
九痕聖典を唱和する子供たちの声が窓の外から聞こえてくる。中央教会の常として、この教会にも学舎が併設されているんだ。教会の学舎では誰でも無料で読み書きや算術を学ぶことができるし、専門職を目指す者は授業料を納めれば(あるいは真導師になれば)、医学や法学を学ぶことができる。しかし、俗人の学徒はいても、俗人の教師はいない。学舎の教授資格を持つことができるのは真導師だけだ。実利的な学問と真導との境界が曖昧だった頃の名残りだろう。
真導師たちは児童に読み書きを教えながら、無級真導師に聖言の発音を伝授し、最新の外科医療を研究する傍ら、治癒の真導に関する知識を深め、幾何学の新たな命題を発見すると同時に、聖印の正しい刻み方を暗記する。真導など存在しないということを知っているくせに、真導の探究を続けていく。〈教団〉というイカれた組織の一員として。
この世界は夢見る神ラムディアが生み出した幻であり、微睡みの煉獄であり、天使の出来損ないの人間に与えられた修錬の場なのだ……なんてことを〈教団〉は説いているが、どうやら「修錬」というのは「信じていないもののために生きる」という意味らしい。
「夢見る神よ」
俺は天井を見上げて、ラムディアに切々と訴えた。
「次に夢から覚めて世界を作り変える時は、人間をもっと利口な生き物にしてくれ」
神の声は返ってこなかったが、その代わり、心に棲む〈獣〉が咆哮した。
「……黙れ」
〈獣〉にそう命じて、冊子に目を戻す。
これは午前中におこなった聴取の記録だ。改めて目を通すことによって、見落としていたものを見つけることができるかもしれない。
最初の被聴取者はネイサン・ローマー。スルーフィールドに617を売った奴隷商人だ。
劇場神殿にはスルーフィールド一党の遺留品が山ほどあったが、奴隷商人を特定できる手がかりは一つもなかった。にもかかわらず、俺はいとも簡単にローマーの名前を割り出した。他の審問官たちはそのことに不審を抱いているはずだが、誰も説明を求めなかった。きな臭いものを感じ取ったのだろう。
そう、〈教団〉の禁忌は異端の真導だけじゃないんだ。
◆
●聴取対象者 ネイサン・ローマー
聴取者:聴取を開始する。
ローマー:勘弁してくださいよ、旦那。確かに俺は罰当たりなことを沢山やってきましたけど、異端に手を出したことはありませんぜ。
聴取者:これは異端審問ではない。また、被聴取者は参考人に過ぎない。
ローマー:ああ、そうだったんですか。それならそうと最初に言ってくださいよぉ。で、俺はなにを話せばいいんですか?
聴取者:人身売買について。
ローマー:なんのことだかさっぱり判りませんや。俺は組合公認のまっとうな口入れ屋です。人身売買なんぞに関わったことは一度も……と、しらばっくれても無駄みたいですね。
どうせ調べはついてるんだろうから、認めますよ。俺は本業の合間に奴隷の売り買いもやってます。裏の世界で言うところの「人形屋」ですな。
聴取者:詳しく述べよ。
ローマー:はい。旦那は御存知ないでしょうが、人形屋にも格付けがありましてね。手間隙かけて高級奴隷を育成する一流の人形屋もいれば、薄利多売でしのぐケチな人形屋もいます。
恥ずかしながら、俺は薄利多売のほうですよ。根無し草の流れ者、山出しの白泥族、自分の体以外になんの売り物もない貧乏人、飢え死に寸前の浮浪児……そんなクズみたいな連中を仕入れて、売りさばいてるんです。
買い手の大半は娼館ですね。あの業界は奴隷の需要が高いんです。娼婦や男娼は消耗品みたいなもんですから。
聴取者:(不要かつ不適切な発言。聴取者の要請により削除)
ローマー:笑わせないでくださいよ。罪悪感なんてあるわけないでしょうが。それどころか、俺は自分の仕事に誇りを持ってますよ。
役立たずのクズどもを有用な奴隷に仕上げ、必要としている人に提供する――これは「人間再生業」とでも呼ぶべき素晴らしい仕事じゃないですかぁ。
※記録者より
ここで聴取者の体勢が崩れ、拳が複数回に渡って被聴取者の顔面および腹部に軽く接触したため、聴取を一時中断した。なお、再開時に被聴取者が明言しているように、これはあくまでも事故である。
ローマー:すいません、すいません、本当にすいません……もう殴らないでください……。
聴取者:殴ってなどいない。これは事故である。
ローマー:ああ、そうですね。そうですとも。俺は殴られてなんかいません。今のはただの事故です。
聴取者:聴取を再開してよいか?
ローマー:はい、大丈夫です。
聴取者:617という番号を付けた奴隷を売ったことはあるか?
ローマー:はい。つい数日前に売りました。あ、念のために言っときますが、この番号は通算で六百十七人目という意味じゃありませんよ。薄利多売でしのいでるとはいえ、さすがに三桁もの奴隷は扱えませんや。商品番号の頭の数字は、人形屋を始めてからの年数を表していましてね。年が改まる度に後ろの二桁は01に戻るんですよ。つまり、617は今年になってから仕入れた十七人目の奴隷ということです。
聴取者:617を購入したのは四級真導師セバスチャン・スルーフィールドか?
ローマー:名前は知りませんが、淡紅色の目をした気味の悪い真導師でしたよ。そいつは四人の見習い真導師と一緒に店にやってきて、「若くて健康な男なら誰でもいい」という大雑把な注文をしてきたんです。大抵の客は奴隷の体格だの人種だのを指定するもんなんですけどね。
でも、こちらとしても渡りに船でした。お得意さんとの取引が流れたせいで余計な在庫を抱えていましたから。
交渉が成立した後、617はその場で引き渡しました。もちろん、ものがものですから、ちゃんと「梱包」しましたよ。猿轡を噛ませて、手足に枷を嵌めて、棺桶に入れて……で、真導師たちはその棺桶を荷車に載せると、さっさと行っちまいました。市中なら送料なしで届けてやると言ったんですが、向こうは断りましたよ。きっと、町の外を根城にしていたんでしょうね。
聴取者:617の素性は?
ローマー:さあ、知りません。奴隷に情が移ると商売にさしつかえますから、顔だの名前だのはいちいち覚えないようにしているんです。
だけど、店に保管している商品目録を確認すれば、詳細は判りますよ。その目録には奴隷たちの似顔絵もついています。俺の手下に絵心のある奴がいましてね。
聴取者:商品目録を提出せよ。
ローマー:判りました。明日にでも持ってきます。
聴取者:本日中に提出せよ。さもないと、また「事故」が起きるかもしれない。
ローマー:しょ、承知しました。
◆
次の頁には、ローマーの商品目録から抜粋した617の情報が記されていた。
それによると、617の姓名はホーホー・ホイ。性別は男。十七歳のチャオ系シュライキア人。身長は二ドリー強で痩せ型。職業は旅芸人。係累なし。紅玉の三月十五日にスロース峠で山賊にさらわれ、ローマーの店に売られたという。ただし、名前と年齢と職業と係累の有無は自己申告によるものなので、虚偽の可能性もあるな(望まずして奴隷になった者は、自分の素性を奴隷商人にすんなりと教えたりしないだろう)。
更に頁をめくると、617の似顔絵が現れた。これといった特徴はないが、平凡とも言い切れない顔であり、それなりに端正だが、どこか間の抜けた顔でもある。芝居に出てくる、商家の気の良い若旦那のような容貌だ。
しかし、この不運極まりない旅芸人にあてがわれた役は商家の若旦那じゃない。狂える真導師に残魂転移を施された素体――第二のアレックス・ザ・ミディアムの役だ。
現在、粛正省はこの似顔絵を大量に刷っている。明日になれば、各地に配布されるだろう。
二人目の被聴取者はスルーフィールドの友人だ。情人だったという噂もあるが。
名前はマリヤ・エウゲーノヴナ・ザミャートワ。グリマング市の中央教会で司書を務めている三十八歳の四級真導師。ビェーラヤ・ヴァローナ皇国の名家に生まれながら、祖国と家門を捨てて〈教団〉に帰依したという変り種だ。
この変り種の真導師を粛正省は危険人物と見做している。スルーフィールドのような男と親交があったからじゃない。彼女が常日頃から粛正省を批判しているからだ。しかも、その批判的な言動の根幹にあるのは宗教的/政治的な思想ではなく、純粋な良心であるらしい。
粛正省からすれば、こういった手合いは回帰主義者や狂信者よりも厄介な存在なんだ。
◆
●聴取対象者 マリヤ・エウゲーノヴナ・ザミャートワ
聴取者:聴取を開始する。
ザミャートワ:ひさしぶりですね、レイス・シンガー。グリマング市の学舎で悪さばかりしていた貴方が今では四級真導師で、しかも審問官だなんて……感慨ぶかいものがあります。
聴取者:(不要かつ不適切な発言。聴取者の要請により削除)
ザミャートワ:あの頃は私が貴方を叱ってばかりいたけど、今日は逆に貴方が私を問責するというわけですね。でも、お生憎様。私は今回の事件とは無関係ですよ。
聴取者:無関係かどうかはこちらが判断する。
ザミャートワ:そうですか。
聴取者:被聴取者とセバスチャン・スルーフィールドとの関係は?
ザミャートワ:貴方が思っているようなものではありませんよ。ただの知り合いです。でも、向こうはただの知り合いのつもりではなかったのか、顔を合わせる度に回帰主義運動への参加を勧めてきました。正直、いい迷惑でしたね。
聴取者:被聴取者は回帰主義者ではないのか?
ザミャートワ:回帰主義を信奉している知人はいますし、その人たちとは良好な関係を築いていますが、私自身は回帰主義者ではありません。
聴取者:その知人たちの中にスルーフィールドと密接な関係を持つ者はいるか?
ザミャートワ:私の知っている限りではいません。おそらく、回帰主義者たちの中でもスルーフィールドは孤立していたでしょう。彼は、歪んだ思想に毒されていましたから。
聴取者:歪んだ思想とは?
ザミャートワ:ハイレンズ虚説を弄んでいるうちに生まれた誇大妄想混じりの選民思想です。
聴取者:ハイレンズ虚説とは?
ザミャートワ:知らないのですか?
聴取者:質問に答えよ。
ザミャートワ:知らないのですね(笑)。
聴取者:(不要かつ不適切な発言。聴取者の要請により削除)
ザミャートワ:ハイレンズ虚説は異端の思想ではなく、〈天使の叡智〉の有り様を探るための思考実験に過ぎませんから、審問官が知らなくても恥にはなりませんよ。
聴取者:改めて問う。ハイレンズ虚説とは何か?
ザミャートワ:「天使が人間と同じような存在だとしたら?」という思考実験です。もし、天使が人間と同じように定命だとしたら? そして、人間と同じように生殖するのだとしたら……まあ、思考実験というよりも冗談の類ですね。
聴取者:その冗談が「誇大妄想混じりの選民思想」なるものに繋がるのか?
ザミャートワ:はい。天使が人間のように子を成していたのなら、天使の血を引く者がこの世界にまだいるかもしれない――スルーフィールドはそう考えていたのです。そればかりか、自分こそが天使の末裔であり、〈天使の叡智〉の正統な継承者であると思っていた節もあります。
聴取者:それは異端の思想である。なぜ、被聴取者はそのことを報告しなかったのか?
ザミャートワ:報告する義務がないからです。異端の思想に基づいた行動は禁じられていますが、思想を持つこと自体は禁じられていないはずですよ。
とはいえ……今は少しばかり悔やんでいます。私がスルーフィールドの危険性にもっと早く気付き、それをしかるべき筋に知らせていれば、今回のような事件は起きなかったかもしれませんね。
聴取者:スルーフィールドと最後に会ったのはいつか?
ザミャートワ:半月ほど前です。場所はグリマング市中央教会の書庫です。残魂転移に関する古い文献を彼は渉猟していました。おそらく、エイン・ラークスパーが起こした事件に触発されたのでしょう。
そういえば、ラークスパーの事件を解決したのは貴方でしたね。事件に関与した五十人もの男女を皆殺しにすることが「解決」と呼べるかどうかは疑問ですが。
聴取者:五十人ではない。五人である。
ザミャートワ:そうですか。でも、私は人数を問題にしているわけではありませんよ。
ねえ、レイス・シンガー。貴方は今回の事件も同じやり方で「解決」するのですか? 良心を眠らせて、審問官の職務を果たすのですか? 残魂転移など信じていないのに、素体をアレックス・ザ・ミディアムと見做して殺すのですか?
いえ、答える必要はありません。ただ、思い出してください。無級真導師として学舎に通っていた頃のことを。
聴取者:(不要かつ不適切な発言。聴取者の要請により削除)
ザミャートワ:当事の貴方は学舎きっての悪童でした。でも、人の心が判らない子ではなかったし、正しい行いを恐れるような子でもなかった。間違っているものに対して「間違っている」と言える勇気を持っていました。その勇気をなくしてしまったわけではないでしょう?
貴方は大きな声で言えるはずですよ、レイス・シンガー。粛正省に対して。そして、自分自身に対しても。間違っている、と……。
聴取者:ここはそのような話をする場ではない。
ザミャートワ:あら、ごめんなさい。どうぞ、聴取を続けてください。
◆
くそっ!
聴取録を持つ手に力が込もる。頁に皺が寄り、折り目が付き、字が擦れた。このまま破り捨てたいが、そんなことをしても、心に刻まれたザミャートワの言葉が消えるわけじゃない。
そう、ザミャートワの言葉は正しい。俺にもそれは判る。粛正省の活動が人道に反していることは誰よりもよく知っているさ。
しかし、だからこそ、憤りを覚えずにいられない。自分の意思で罪と向き合うことはできるが、誰かに首根っこを掴まれて罪と向き合わされるのは不愉快だ。その「誰か」が恩師なら尚更だ。
たぶん、ザミャートワは今回の一件と無関係だろう。それがまた腹立たしい。彼女がスルーフィールドの企みに加担していたのなら、審問官として堂々と糾弾し、この怒りを昇華することができたかもしれないのに。
三人目の被聴取者は、俺のことを犬呼ばわりしたジェイコブだ。
今回の一件を粛正省に伝えたのはジェイコブ率いる第二小隊だが、その後の彼らの行動は協力的なものではなかった。むしろ、敵対的と言っていいだろう。
いや、第二小隊だけじゃない。タヴァナー市の警鼓隊全体が粛正省のことを快く思っていないのか、厄介な荷物を粛正省に押し付けてきた。
◆
●聴取対象者 ジェイコブ・レッダル
聴取者:聴取を開始する。
レッダル:おいおいおいおい。苦虫を噛み潰したような顔してんじゃねえよ。そりゃまあ、召喚した相手が二刻以上も遅刻してきたんだから、腹が立つのも当然だろうけどよぉ。
聴取者:なぜ被聴取者は遅れたのか?
レッダル:今朝、サイプレス街で火事があったのは知ってるだろう? その消火活動を手伝ってたんだよ。他の町はどうだか知らないが、タヴァナーの警鼓隊は火消したちに協力することが義務付けられてんのさ。それにしても、どうして俺が審問官に聴取されなくちゃいけないんだ?
聴取者:被聴取者が不穏な動きをしているからである。
レッダル:おいおいおいおい。「不穏」なんて言い方はやめてくれや。どうせなら、「不敵」と言ってほしいね。げははははははは!
聴取者:被聴取者が率いる第二小隊はテイパーズ・デンで617を探している――そのような情報が入ってるが、それは事実か?
レッダル:ああ、本当のこった。
聴取者:なぜ、617を探しているのか?
レッダル:おまえさんより先に見つけ出して、安全な場所に逃がしてやりたいんだよ。この件が粛正省の領分だということは判っているが、首を突っ込んじまったからには、見て見ぬふりはできねえや。
聴取者:それは当省への敵対行為である。
レッダル:いやいや、粛正省に喧嘩を売るつもりはないし、おまえさんの顔に泥を塗るつもりもないよ。それに情けない話だが、不幸な617のためにすべてを投げ打つ覚悟もない。目と手と足の届く範囲でできるだけのことはするが、おまえさんの邪魔はしないさ。まあ、俺のことは敵じゃなくて競争相手だと思ってくんな。
ところで、その競争相手から報告しておくことがある。今朝方、上のほうからお達しがあってな。この一件にはカヴァーデイジ=ペイル協約が適応されることになったそうだ。だもんで、捜査に協力するために警鼓隊士がそっちに出向するぜ。
聴取者:その通達は既に受けている。出向者は第二小隊の者か?
レッダル:ああ。我が小隊の紅一点エイシア・インだ。ほら、おまえさんが「骨張った女」と評した猫娘だよ。
聴取者:その人選には何らかの意図があるのか?
レッダル:俺が選んだわけじゃねえよ。誰が出向するかという話になった時、いの一番に本人が名乗り出たのさ。正直、俺としてはエイシアを粛正省なんぞに預けたくないんだが……思いとどまらせることはできなかった。まあ、できるわけがねえんだよなぁ。あいつは、ちょいと重い事情を抱えているからよ。
聴取者:どのような事情か?
レッダル:俺の口からは言えない。本人に訊いてくれや。ただ、これだけは言っておこう。劇場神殿で会った時に気付いたかもしれないが、エイシアはクリケットなんだ。それも、かなり重度のクリケットだ。
気を付けな。油断していると、おまえさんもエイシアに取り込まれてクリケットになっちまうかもしれないぞぉ。
◆
聴取録を読み終えた時、扉を叩く音が聞こえた。
返事をする前に扉が開かれて――
「ちょっといいかなー?」
――警鼓隊から押し付けられた「厄介な荷物」が顔を覗かせた。
出向者のエイシア・インだ。
「よくない」と、俺は言った。「あてがわれた部屋に戻れ。この区画に立ち入ることができるのは〈教団〉の関係者だけだ」
「一応、あたしも関係者だよ」
「それを決めるのは君じゃない」
「だけど、貴方でもないよね。決めるのは、もっと偉い人たち」
エイシアは腕を突き出した。〈教団〉の一員であることを示す腕輪が嵌められている。
「中央区長が腕輪を貸与してくれたの。というわけで、あたしは今日から無級真導師だよ。粛正省に出向している間だけだけどね」
「勘弁してくれ……」
俺は溜息をつき、目を閉じた。
次回は2015年6月13日頃に投稿予定。




