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放課後、、
『きりーつ
きょうつけーれい』
さよならー
みんなが一斉に教室を出ていく。
紗良もその流れに載って
教室を出た。
帰りたくないな…
重たい足をひきずって
なんとか家に到着。
「ただいま…」
靴を脱いでいるとき
リビングからお父さんの顔が見えた
お父さんいるんだ…
そう思った瞬間、逃げ出したくなった。
リビングへと入って行く紗良
「ただいま」
「なんだお前か」
そっけなく返してくるお父さん
すると
うっ!!
突然お父さんが
お腹に蹴りをいれてきた。
衝撃で倒れる紗良
「げほっげほっ」
上を見上げると
冷たい視線をおくる
お父さんの顔があった。
とても怖かった
しばらくすると
お父さんはリビングから出ていき
私はリビングに1人となった。
お父さんのことなんて
いつものことじゃない。
気にしない気にしない。
そう、自分に言い聞かせた。
けれど
やっぱりダメで。
紗良は自分の部屋へと戻り
1人泣いた。