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似た者同士

作者: ありま氷炎


これに、殺虫剤を混ぜれば殺せるかも


私たちはお互いに愛が欲しかった。

付き合って結婚して、幸せなつもりだった。

けれども、一緒に生活すれば、考え方、生活習慣の違いでぶつかることが多くなり、私たちは歩み寄れなかった。


どうして私(僕)のすべてを受け入れてくれないんだ。

私たちは似た者同士。


だから私は今、彼が何を考えているかわかる。


どうやったら相手の存在を消せるか?

一人だったらよかった。

家に帰ってその存在を感じるのが嫌だ。

なら離婚すればいいのに。

だけど、私たちは離婚しなかった。


ある日、私は彼のコーヒーに殺虫剤を混ぜた。

そしたら、彼がもがき苦しんで倒れて動かなくなった。

これでいなくなった。

一人の生活が戻ってきたと、冷蔵庫から、冷やしておいたコーヒーを口にした。

変な味がした。


……私と彼は似ている。

そう、彼も私のコーヒーに殺虫剤を混ぜていたみたい。


私は口から血を吐いて、倒れた。


まるで心中したような私たち。


世間の人はお互いの人生を悲観して、一緒に死んだのだろうと噂するだろう。



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