第7話 聖女の証
ララが呼んできてくれたミラ先生が「ローズ様、どうかしましたか?」と聞いてくれた。
きっと走ってきたのだろう。息があがっている。
「ミラ先生!!あの、この動物って?」
「こんにちは!!僕パルだよ。神獣なんだ。」
私が聞こうと思ったら変な犬が途中で口をはさんできた。
「ローズ様。もしかしたらこの犬は、神話に出てくる聖女様を守ったという神獣パルかもしれません。」
「そうだよ~。ぼくね、聖女様を守るために神界から降りてきたんだ。」
「きっとパルはローズ様のことを守ってくれますよ。」とミラ先生は驚きもせず納得していた。
そして、ハッとしたように「公爵様に報告をしなくてはいけませんね。」と言い、ミラ先生はまたいなくなってしまった。
「どうしよう。ララ。」と困惑しながら聞くと、「そうですね。とりあえず部屋に連れていきましょう。」と落ち着いた様子でララが答えてくれた。
「ローズ様、お客様です。」と来客の知らせがあった。
パルを連れて応接室へ行くと、少し開いていた扉の隙間からウィル様がシルビアと楽しそうに話しているのが見えた。
本当に楽しそうに。
「どうしたの?ローズ、行かないの?」とパルが悲しい顔をしている私を心配して聞いてきた。
「ううん。行くよ。だってお父様とお母様に・・・。ごめん。何でもない。」と言うとパルが私に魔法をかけた。
そして、白い光が私を包んだ。それは、とても暖かくて、優しくて暗くなっていた気持ちを明るくしてくれた。
「パル、それって・・・」「うん。これはね、光魔法。光魔法はけがを治すだけじゃないんだ~。気持ちを明るくできたりするんだよ~。」
「どう?元気になった~?」とパルが聞いてきた。
「うん。パル、ありがとう!光魔法にそんな使い方があったんだね!知らなかった!」
「あのね~それぞれの魔法にどんな使い方があるかはまだ全部わかってないんだ~。特に光魔法と闇魔法は使える人が・・・」「少ないから?」
「そう!ローズ正解~!!よくわかったね~。そういえば、ウィル待ってるんじゃない?」
パルにそう言われ、ウィル様を待たせていることに気が付いた。
「忘れてた・・・。パル教えてくれてありがとう!」
「ローズ?いたんだ。なにかあったの?」
部屋の外にいる私に気が付いたのだろう。ウィル様が部屋からでてきた。
「ウィル様、ごめんなさい。遅くなりました。今日はどのようなご用事で?」と聞くと「君に会いたくなったから。」と顔を赤めながら言った。
そして、私の隣でプカプカと浮いているパルに気づき「もしかして・・・。」といった。




