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第3話 出かける準備

「これは、珍しい!。ローズ様、あなたは全属性に適性があります。更に属性に限らない魔法の使えるようです!これは極めて稀なことです。すぐに練習を始めましょう。あぁまずギルモンデ公爵に報告しなければ。」


ミラ先生はあたふたしながら言った。


この世界では魔力の強いものが現れたら危険なことをしても把握出来るように国王様に報告しなければいけないみたい。


お父様たちは私の魔力が強いことが分かっていたのに報告していないことになる。


そう考えるとお父様たちがしていた事ってかなり問題があるのでは?


「ローズ様、ローズ様。聞いていますか?」


ララが心配そうな顔をして顔を覗き込んできた。


「ララ、ごめんなさい。考え事をしていたの。ミラ先生は?」


「ギルモンデ様に報告をしに行きました。きっとすぐ国王様に報告されるでしょうね。」


やはり、原作にはこんなストーリーはなかった。


どうしよう。


ストーリーが変わってしまったら前世の記憶を思い出した意味がなくなってしまう。


さっさと身を引こうと思ったのに。


「ローズ様、大丈夫ですか?お顔が真っ青ですよ。」


「大丈夫。お茶を入れてもらってもいい?」


しばらくすると、とてもいい香りがしてきた。


ララは紅茶を入れるのがとても上手なのだ。


「ローズ様。どうぞ。」


ララが入れてくれた紅茶を飲むととてもほっとしていろいろなことを忘れられるんだ。


そんなことを思っているとミラ先生が戻ってきた。


「ローズ様。ギルモンデ公爵が国王様のもとへ向かわれました。出かける準備をしてください。国王様が会いたいとおっしゃっているようです。」


「あの、ミラ先生。出かける準備というのは?」


「何を言っているのですか。ドレスアップをするのですよ。」


ドレスアップをしろと言われても私はドレスを1着も、持っていない。


今の格好が私ができる1番の正装なのだ。


「ローズ様。あのドレスですが、1着ございます。シルビア様がもう着なくなったものですが。」


ララがとても綺麗な淡いブルーのドレスを見せてくれた。


「わぁ、綺麗。これ本当に私が着ていいの?」


「もちろん!準備をするので待っていてくださいね。」


ララはそういうとブラシを持ってきて私の長い髪をとかし始めた。


「ララは何でもできるのね。」


「いえ、ローズ様。まだまだ至らないところばかりですが。ありがとうございます。ほめてくれてうれしいです。」


そんなことを話しているといつの間にか準備ができていた。



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