もふもふたちと、ゆるゆるだらだらすごす。
「ふぁ~……あぁあ……」
昼前11時頃。大きなあくびをし、ぬいぐるみたちを抱っこしながらリビングに行く。
「私はごはんを作るから、あんたたちはここにいなさい」
と、リビングに一つずつぬいぐるみたちを置きながら言うと「はーい」と、ぬいぐるみたちは元気よく手を上げながら返事をする。ぬいぐるみたちをリビングに置くと、私は朝食兼昼ご飯を作りに、キッチンへと行く。
。.:*:・'°☆
朝食兼昼ご飯を作ると、いつものように、テレビの前のちいさなテーブルの前に座る。すると、ぬいぐるみたちがわちゃわちゃと、いつものように場所取りを始める。
「今日はボクがママのお膝のうえに座る日でしゅ!」
と、くまくま。
「え~?今日はうさろんだしぃ」
と、うさろん。
「今日は僕の日じゃないですが、座らせてください!!」
と、柴田さんが言うと「素直か!柴っちウケるwww」とうさろんが言った。
「我輩が座るのにゃ~っ!」
と、ちゃとにゃん。
「あ、あのっ!……今日はわたしがママさんのお膝に座る日だったと思います、ので……」
と、スネービーがいつもよりちょっと大きめの声でそう言うと。
「「「「どうぞ」」」」
と、今さっきまでギャーギャー騒ぎながら、私の膝の上を奪い合っていたのに、ぬいぐるみたちは私の膝の上からゆっくりと降りて、スネービーに譲った。
「え?あ……ありがとう……ございます」
スネービーは体をうねうねとうねらせ、おずおずと私の膝の上に登ってきた。
「いらっしゃい、スネービー♪」
スネービーの頭をなでなですると、スネービーはおどおどしながらも、とても嬉しそうに舌をちょろちょろさせた。
こんがり焼いたトーストに、ざりざりとマーガリンを塗って。
サクッ
「あ~おいしい」
半熟に焼いた目玉焼きの目玉にフォークを入れる。とろぉっとした目玉焼きの黄身が溢れ出す。それをプルプルの白身に付けて、トーストの端っこに乗せる。
サクッ。サクサクサク……
「ん~目玉焼きの黄身のとろとろと、サクサクのトーストを一緒に食べるとさいっこ~♪」
私が朝食兼昼ごはんを食べていると、くまくま以外のぬいぐるみたちは、私の周りでくうくうと寝ていた。
「ん?くまくまも食べてみたいの?」
くまくまはテーブルの上で、テディベア座りをしながら、朝食兼昼ごはんを食べる私のことをじっと見ていた。
「うーん……食べてみたいでしゅけど、ボクは食べられないでしゅからね」
「一緒にごはん食べられたら良かったけどね」
「ん~でも、ボクはママと一緒に居られるだけで幸せでしゅから」
「……ありがと、くまくま」
にこっと、くまくまに微笑み、くまくまをなでなですると、目を細めながら「ふふっ」と嬉しそうにちいさく微笑んだ。
そんな、ふわふわに囲まれた、穏やかで幸せなひととき。