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もふもふもふもふふっ!! ~ ぬいぐるみのいるせいかつ ~  作者: 徳田タクト卍
☆ぬいぐるみたちと、もふもふでふわやかな日常☆
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もふもふたちと、ミンミンミーン!!!



 それは、ある日のお昼頃。ベランダで洗濯物を干してる時に起きた。


「ふんふんふーん♪」


 ブブブブブ!!


 何かの大きな羽音が横から向かってきたなと思った瞬間。


 ぴとっ。


 私の肩に、何かが止まった。と思ったら。


『ミーンミンミンミンミー…』


 私の肩に止まったのはセミだった。


「ギャアアアアアアッッッ!!!!セミイイイイイイヤアアアアアア!!!!」


 セミ…というか、虫全般が嫌いな私は大声をあげてセミを払い、室内に逃げた。


「どっ、どうしたんですか!?あんな恐ろしい悲鳴を上げて!?」


 室内に逃げ込みうつ伏せで倒れると、柴田さんが私のところに駆けてきて、その後ろからくまくまたちもやって来た。


「はあっ…はあっ…はあっ…ううっ、セミが…私の肩にセミがいたの。私、虫ニガテ…」


 半べそ状態で言うと。


「セミぃ?ママンの頭についてるよぉ?」

「………へ?」


 うさろんが言った瞬間、私の頭にくっついていたセミが『ミンミンミーン』と鳴き始めた。


「はああああ!!!?なんでいるのおおおおお!!!??!!」


 私は大声をあげながら、頭にくっついていたセミを慌てて払うと。


 ブゥン!


 セミは室内を飛び回り始めた。


「ギャアアアアアア!!!飛び回るのやめてーーー!!!早く外に出てってよ!!」


 私はしゃがんで頭を抱えながら、悲鳴を上げる。


「マ、ママさん落ち着いてください!」

「そうでしゅよ、ただ飛んでるだけでしゅよ!」


 と、スネービーとくまくまが私に言う。


「そんなこと分かってるよ!分かってるけど~…虫ほんとダメなのおおおお!!!ヒイイッ!!!─うっ…」


 私が話している最中に、セミが目の前からブゥンと横切り、私は一瞬気絶しかける。

 すると。


「我輩にまかせるのにゃ!!」


 と、ちゃとにゃんがブゥンと飛ぶセミを追いかけ、そして。


「とうっ!」


 と、ジャンプをして、飛んでたセミを口でキャッチした。


「おおおお!!!ぬいぐるみとはいえ、さすがにゃんこ!ちゃとにゃんすごい!愛してる!!!」


 と、私は泣きながらちゃとにゃんに言う─が。


「にゃーん!にゃんにゃんにゃん♡たのしーにゃん♪」

『ミンミンミンミーン!!』


 と、ちゃとにゃんはセミを転がして遊びはじめた。


「イヤアアアアアアッ!!や、やめてちゃとにゃん!早く外に出してーーーー!!!!」





 その後ぬいぐるみたちがちゃとにゃんとセミを取り押さえ、ぬいぐるみたちの手によって、セミは無事外に逃がされました。


 そして私は叫びすぎたせいで、2、3日声ががらがらになったのでした。




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― 新着の感想 ―
[良い点] アハハ~♡♪(笑) 夏休みあるあるかもねー♡♪ あれ(セミ♡)、けっこう、響くんだわ。直に持って鳴かれると。♡♪ ちゃとにゃんは、ほんと、子どもの化身のよーですな~♡♪ 子どもって、ムシ…
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