もふもふたちと、ミンミンミーン!!!
それは、ある日のお昼頃。ベランダで洗濯物を干してる時に起きた。
「ふんふんふーん♪」
ブブブブブ!!
何かの大きな羽音が横から向かってきたなと思った瞬間。
ぴとっ。
私の肩に、何かが止まった。と思ったら。
『ミーンミンミンミンミー…』
私の肩に止まったのはセミだった。
「ギャアアアアアアッッッ!!!!セミイイイイイイヤアアアアアア!!!!」
セミ…というか、虫全般が嫌いな私は大声をあげてセミを払い、室内に逃げた。
「どっ、どうしたんですか!?あんな恐ろしい悲鳴を上げて!?」
室内に逃げ込みうつ伏せで倒れると、柴田さんが私のところに駆けてきて、その後ろからくまくまたちもやって来た。
「はあっ…はあっ…はあっ…ううっ、セミが…私の肩にセミがいたの。私、虫ニガテ…」
半べそ状態で言うと。
「セミぃ?ママンの頭についてるよぉ?」
「………へ?」
うさろんが言った瞬間、私の頭にくっついていたセミが『ミンミンミーン』と鳴き始めた。
「はああああ!!!?なんでいるのおおおおお!!!??!!」
私は大声をあげながら、頭にくっついていたセミを慌てて払うと。
ブゥン!
セミは室内を飛び回り始めた。
「ギャアアアアアア!!!飛び回るのやめてーーー!!!早く外に出てってよ!!」
私はしゃがんで頭を抱えながら、悲鳴を上げる。
「マ、ママさん落ち着いてください!」
「そうでしゅよ、ただ飛んでるだけでしゅよ!」
と、スネービーとくまくまが私に言う。
「そんなこと分かってるよ!分かってるけど~…虫ほんとダメなのおおおお!!!ヒイイッ!!!─うっ…」
私が話している最中に、セミが目の前からブゥンと横切り、私は一瞬気絶しかける。
すると。
「我輩にまかせるのにゃ!!」
と、ちゃとにゃんがブゥンと飛ぶセミを追いかけ、そして。
「とうっ!」
と、ジャンプをして、飛んでたセミを口でキャッチした。
「おおおお!!!ぬいぐるみとはいえ、さすがにゃんこ!ちゃとにゃんすごい!愛してる!!!」
と、私は泣きながらちゃとにゃんに言う─が。
「にゃーん!にゃんにゃんにゃん♡たのしーにゃん♪」
『ミンミンミンミーン!!』
と、ちゃとにゃんはセミを転がして遊びはじめた。
「イヤアアアアアアッ!!や、やめてちゃとにゃん!早く外に出してーーーー!!!!」
その後ぬいぐるみたちがちゃとにゃんとセミを取り押さえ、ぬいぐるみたちの手によって、セミは無事外に逃がされました。
そして私は叫びすぎたせいで、2、3日声ががらがらになったのでした。