朝はひざのうえで、もふもふわちゃわちゃ。
私の家の朝は、いつも賑やかだ。
私が朝食を作り、テレビの前にある小さなテーブルの前に座った瞬間、ぬいぐるみたちが我先にと駆けてきて、みんなで胡座をかく私の足の上にぴょんこぴょんこと飛び乗ってくる。
「今日はボクがママのおひざに座りましゅ!」
と、くまくま。
「え~?今日はうさろんがお膝に座っていい日だよね~ママン」
と、うさろん。
「はあ?何言ってるんですかうさろんさん!あなたは昨日マ……オホンッ!彼女の膝に座っていたでしょう?今日は僕の番です!」
と、柴田さん。
「我輩が母上の膝にすわるのにゃっ!!」
と、ちゃとにゃん。
「あ……わたし、ママさんのお膝に座りたい……で、す……」
と、スネービー。
みんながわちゃわちゃと、私の膝の上で特等席の取り合いをしている中、スネービーだけは私の膝の下でおどおどとしていた。
「あーもーはいはい!順番がちゃんとあるからね~。えーっと……昨日はうさろんだったから……今日は柴田さんが座る日だね」
そう言って私は、柴田さんを私の胡座の真ん中に乗せた。
「は、うっ!」
柴田さんを胡座の真ん中に座らせると、柴田さんは背筋と手足をぴーんと伸ばした。まるで、お店でよく見かける、姿勢正しく座るテディベアのようだ。
「ぷふふっ、柴っちまた緊張してるぅ~」
「柴田しゃんは相変わらず、照れ屋しゃんでしゅね~」
と、うさろんとくまくまが、笑いながら話す。
「うっ、うっさいですよ!照れてなんていましぇん!」
声を上げ、最後の言葉を噛んで頬を赤らめる柴田さん。
「柴田さんは、ツンデレで照れ屋さんのところがかわいいもんね~」
後ろから、柴田さんをぎぅーっと抱きしめながらそう言うと、柴田さんはさらに顔を赤く染めた。
「僕はかっ、かか、かわいくなんてないですっ!」
「そう?めちゃめちゃかわいいよ?好きだよ、柴田さん」
「スッ!?……うぐっ、もう、う、うるさいですよ。僕だってあなたのこと、ス……キ……ですよ」
「え~?なんて~?」
「なんでもないです!いいからさっさとご飯を食べて下さいッ!!」
頬を膨らまし、プンスコ怒る柴田さん。
柴田さんの反応が面白くて、いつもついからかっちゃうんだよね。