もふもふたちが看病する。①
「ゲホッゴホッ!!う~ん…昨日変な咳してるな~…と思ったけど、風邪引いちゃったか~…」
朝、目が覚めると風邪を引いていて。私がゲホゲホと咳き込んでいると、ぬいぐるみたちが私の周りに集まって来て、心配そうに見つめた。
「ママ、お風邪でしゅか?」
と、くまくま。
「う~ん…そうみたい。今日はさすがに会社お休みしないとね」
と、私が言うと。
「母上、今日はお家にいるんですか!やったのにゃー!」
と、ちゃとにゃんはバンザイしながら喜んだ。
「ちゃとにゃんさん!喜ぶところじゃないです!今彼女は風邪に…病気にかかっているのですよ!?もしかしたら死んじゃうかもしれませんよ!?」
と、柴田さんはちゃとにゃんに怒鳴った。
「うそ…母上が病気…?もしかしたら死んじゃう…?そんなの嫌です!母上死なないでくれにゃーーー!!」
と、ちゃとにゃんはうにゃうにゃ泣きながら、私に抱きついてきた。
「ちょっと~…柴田さん。話を大袈裟にしないでくれる?風邪ごときでそんな簡単に死んだりしないから」
と、泣きじゃくるちゃとにゃんを撫でながら柴田さんに言うと。
「そんなの分からないじゃないですか!普段体調を崩さない丈夫なあなたの体調を崩すような風邪ですよ!?よほど、強い風邪かもしれませんよ!?」
と、柴田さんが言う。
「…確かに、普段私風邪引かないけど~…なんかその言い方引っ掛かるなぁ~…まあ、薬とポ○リ飲んで安静にしてれば大体治るから…っと、会社に休みの連絡しなきゃ。私、会社にお休みするって電話するから、あんたたちちょっと静かにしててね」
と、私が言うと、急にぬいぐるみたちはピタッと動きを止め、ぬいぐるみのフリをする。いや、みんなぬいぐるみなんだけども。
もふもふたちに看病されたい…(泣)