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もふもふたちと、洗濯たたみ。
乾いた洗濯物を取り込むと、それをリビングにぶん投げてたたみはじめる。すると。
「ボクたちもお手伝いしましゅ」
ぬいぐるみたちがぽぴゅぽぴゅと歩いてきて、やわらかい綿のお手てで私の洋服をたたみはじめる。
ぬいぐるみたちの手の先はまあるいしそれに、綿だから柔らかくてたたむのが難しいようで、苦戦しながらも一生懸命たたんでくれる。ヘビのぬいぐるみのスネービーなんて、頭で器用にたたむ。
「ん~、洗濯物たちお日様の香りがするね、ママン♪」
と、うさろん。
「ね~」
「母上、パンツはどうやってたためばよいのですか?」
と、ちゃとにゃんが私のパンツを広げながら言う。何か恥ずかしくなる。
「…パンツは私がたたむわ」
ぬいぐるみたちと一緒に、洋服をたたみ♪たたみ♪
面倒くさい洋服たたみも、ぬいぐるみたちと一緒にやると楽しくて捗る。