もふもふたち、おはよう。
────………ピピ…ピピピピピピピピピピ
遠くからスマホのアラーム音がすると思ったら、だんだんその音が近づいてきて、耳にくっつけたように煩くなっ……
「おはようございましゅ、起きてくだしゃい!朝でしゅよ!お仕事遅刻しましゅよ!」
目を開けると、クマのぬいぐるみのくまくまが、私の顔の前で仁王立ちしていた。
「うわあぁ、アラームがやかまし!鼓膜が壊れるよ~!」
「だったら早くアラームを止めてさっさと起きてください!こちらこそ喧しくて迷惑です!」
アラームの騒音のなかに、柴犬のぬいぐるみの柴田さんの声がする。
「あ~……わかったよ~」
耳元にあてられていたスマホを取り、アラームを止める。そして……
「グ~……」
二度寝。
「「コラーーー!!」」
と、くまくまと柴田さんの怒声が聴こえる。
「んも~ママンのお寝坊さん!カ~ワ~イ~イ!」
と、私の頭の上から、うさぎのぬいぐるみのうさろんの声と、もふもふとしたおててでナデナデされてる感覚。
「母上!起きて我輩をむぎゅむぎゅするのにゃ!」
と、茶トラ猫のぬいぐるみのちゃとにゃんは、私のおなかの上でぼふんぼふんとジャンプしながら言う。ぬいぐるみだからダメージはない。むしろ、もふんもふんしてて癒される。
「ま……ママさん起きましょう!ほんとにお仕事遅刻しちゃいますよ」
と、ヘビのぬいぐるみのスネービーは、私の腕辺りでおどおどさせながら言う。
あ~……今日もみんな可愛いな~……
そう心のなかで思いながら、私は寝ぼけたふうに言う。
「んむ~……あと5分……」
「「起きろーーーーーー!!!」」
くまくまと柴田さんの怒声がキンキン耳に響く。
ほんとうはもう目は覚めてるけどね。
みんなの起こしてくれる様子がかわいくて、いつもつい寝たふりしちゃうんだよね。