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もふもふもふもふふっ!! ~ ぬいぐるみのいるせいかつ ~  作者: 徳田タクト卍
☆ぬいぐるみたちと、もふもふでふわやかな日常☆
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私の休日に、わちゃわちゃと賑やかなぬいぐるみたち。②


 はぁ~…と溜め息をつくと私は。


「…あのねちゃとにゃん、みんなそれぞれ違うの。ちゃとにゃんにはちゃとにゃんのスピードがあって、柴田さんには柴田さんのスピードがあるの。だから、絵本を読む時間が遅いとか無いの。…でもそうね、ちゃとにゃんもこの絵本を早く読みたかったんだよね。ちゃとにゃんもこの絵本、大好きだもんね」


 私がちゃとにゃんの頭を撫でながら言うと、こんく。と、涙眼で頷いた。


「なら、柴田さんが読み終わるまで待ってようね」


 にこりとちゃとにゃんに微笑みながら言うと、ちゃとにゃんはまた、こくん。と小さく頷いた。


「柴田さんも。ムカついたからって殴りかかったりしちゃダメだよ。わかった?」


 柴田さんに言うと、涙を拭きながら「…はい」と、小さく頷いた。


「この絵本、素敵だよね。私も大好きで、子供の頃は毎日のように読んでたな」

「そうなんですか?」と、柴田さん。

「うん、そうだよ」

「素敵…です。僕もすごく大好きな絵本です」

「そっか、それはよかった」


 そして。


「…ごめんにゃ、柴田殿。トロい…なんて言ってしまって」

「…ううん、僕の方こそごめんなさい。その…絵本、先に読んでいいよ」

「ううん、我輩は柴田殿が読み終わるまで待つにゃ。その間、他の絵本を読んでるにゃ」

「そっか、ありがとう」


 ちゃとにゃんと柴田さんは握手するかのように、綿の手と綿の手をぺポッと、くっつけた。


 どうやら、仲直りしたようだ。


 ほっと、ひと安心した、時。


「あの~…誰か、スネービー見てましぇんか?どこ探しても、スネービーの姿が見えないんでしゅよ」


 ぽぴゅぽぴゅと、くまくまはリビングに入ってきて困った顔をしてそう言った。


「ええ!?今度はスネービーなの!?」


 も~…と、私は溜め息混じりにそう言った。



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