私の休日に、わちゃわちゃと賑やかなぬいぐるみたち。①
それは、とあるよく晴れた休日のこと。
「ん~、いい天気!さあて、洗濯洗濯~♪」
私は洗濯かごを持ちながら、お風呂場やリビング、寝室に脱ぎ捨てていた洋服をかごにポイポイと投げ入れていた。
───ピッ。
「洗剤入れて~♪柔軟剤入れて~♪」
あっちこっちの部屋から集めた洗濯物をどかどかと洗濯機に入れ、ふんふんふ~ん♪と鼻唄を歌いながら洗剤とかを洗濯機に入れた、時だった。
「ママン、ママン!大変なの!ちゃとにゃんと柴田さんがケンカしてるのォ!」
うさろんがぽぴゅぽぴゅと慌てて走ってきて、そう言った。
「えー?もう、何やってるのよ」
パタン、と洗濯機の蓋を閉めて、うさろんについて行くと。
「僕はまだ読んでるとちゅうなんです!」
「そう言ってもう1時間も、その絵本読んでるじゃないかにゃ!」
ちゃとにゃんと柴田さんが、絵本を引っ張ってケンカしていた。
「ちょっとー!何やってるのよ2人とも!絵本が破れちゃうでしょ!」
そう言って私は、2人の手から絵本を取り上げた。
「何でケンカしてるの?」
私がちゃとにゃんと柴田さんに聴くと。
「ちゃとにゃんさんが、僕がまだ読んでたのに横から絵本を奪おうとしたんです」
「だって、柴田殿がいつまで経っても絵本を読み見終わらにゃいんだもん」
「だからって、奪い取ろうとしなくていいでしょう!?」
「早く読み終わらないトロい柴田殿が悪いにゃ!」
「何をーー!!?」
柴田さんはムキーッと怒り、ちゃとにゃんに飛びかかって、綿の手でちゃとにゃんのことをポフポフポカポカと叩いた。するとちゃとにゃんも、負けじと綿の手で柴田さんをポフポフポカポカと叩いた。
すると。
「2人ともいい加減にしなさいっ!!」
私が大声で怒鳴ると、ちゃとにゃんと柴田さんは体をびくんと小さく跳ねさせ、ケンカを止めた。