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もふもふもふもふふっ!! ~ ぬいぐるみのいるせいかつ ~  作者: 徳田タクト卍
☆ぬいぐるみたちと、もふもふでふわやかな日常☆
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吠える柴田さん。



 ────………ピピ…ピピピピピピピピピピ…



 スマホのアラーム音が聴こえ。


「う~…んんん」


 もぞもぞと、頭まで被った布団から手だけ出し、とふんとふんと布団の上から手を這わせ、スマホを探す。スマホが手に触れるとスマホを握り、ずるずると布団の中に持ってくる。寝ぼけながら、アラームを解除すると。


「グ~…」


 二度寝。


「いや、起きんかーい!!」


 と、柴田さんが怒声をあげると「せーの!」と、ぬいぐるみたちは私の被る布団をバサッとひっぺがした。


「うおおおお…さっっむ!!」


 私はダンゴムシのように体を小さく丸めながら、ひっぺがされた布団をぬいぐるみたちから奪い取ろうと、布団をぐいぐいと引っ張る。


「布団被らせてよ~!寒いよ~!」


 私がそう言うと。


「お仕事ちごと遅刻しましゅよ!」


 と、くまくまが言った。


「うぅ~…会社休むぅ」

「子供みたいなこと言ってないで、早く起きてください!」


 と、柴田さんが私の耳許できゃんきゃん言う。


「わぁかったよ~…」


 髪をばさばさにさせ、眠たい目を擦りながら、私はのろのろと起き上がった。


「ママン、頭バッサバサで草~」


 と、うさろんが笑う。


「おはようございましゅ、ママ」


 と、くまくまが、ぺこんとおじぎする。


「おっ、おはようございます、ママさん」


 と、スネービーが舌をぴろぴろさせながら言う。


「母上、おはようなのにゃ!」


 と、ちゃとにゃんが、ベッドの上をぴょんこぴょんこと元気よく跳ねながら言う。


「まーったく、あなたは本当に、いつまでもねぼすけが直りませんね」


 と、柴田さんは腕を組みながら、呆れまじりにそう言った。


「おはよ~みんな~…」


 みんなに挨拶した瞬間、ばさっ!と、ぬいぐるみたちが油断している隙に布団を奪い取り、また布団の中に潜り込んだ。


「いい加減に起きろやあああああ!!!」


 柴田さんの怒声が布団の向こうからキンキン聴こえてきた。


 寝惚けててもわかるほどに、柴田さんのツッコミが面白すぎた。



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― 新着の感想 ―
[良い点] お話の軽快なリズムとテンポが、良かったです♡♪ あと、柴田さんの、ツッコミもね♡♪ 新聞の朝刊の四コマ漫画的な面白み~♡♪ (もう、時代が古いか……汗 かつてのサザエさんやちびまる子ちゃん…
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