表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もふもふもふもふふっ!! ~ ぬいぐるみのいるせいかつ ~  作者: 徳田タクト卍
☆ぬいぐるみたちと、もふもふでふわやかな日常☆
10/64

もふもふたちを、たかいたかいする。




 ゴウン……ゴウン……



 洗濯機の回る音が聞こえてくるなか。


「さーて……私ともっと遊びたいひと~!」


 と手を上げて、私がみんなに聴くと「はーい!」とぬいぐるみたちは元気良くもふもふな手を上げ、きゃいきゃいと嬉しそうにはしゃいだ。


「じゃあ、何して遊びたい?あ、もう鬼ごっこは勘弁してね」


 私がそう聴くと。


「かくれんぼしたいでしゅ!」


 と、くまくま。


「我輩はかけっこしたいにゃっ!」


 と、ちゃとにゃん。


「おままごと♡」


 と、うさろん。


「わ、わたしは、ママさんと遊べるなら何でも良いです……」


 と、スネービー。


「はいっ!僕はたかいたかいと、だっこして振り回されるやつがいいです……はっ!いっ、いえ、僕は子供じゃないので、別に遊びたくないのですが……お遊びに付き合ってあげてもいいですよ」


 と、柴田さん。すると、私は。


「へぇ~?別に、無理して私たちに付き合わなくてもいいんだよ、柴田さん」


 と、いぢわるっぽく言ってみると。


「う……ぐっ!ぼ、僕もみんなと……ママと遊びたいです!ママにいっぱいたかいたかいされて、ギューってされたいです!」


 と、すぐに観念して、柴田さんは顔を真っ赤にさせながら、かわいらしい本音を大声で言った。


「ふはっ、ほんとかわいいな~柴田さんは。ごめんね、いぢわる言って」


 私は柴田さんを抱き上げ、ぎゅーっと抱きしめた。私が抱きしめると「はわわわ!」と、柴田さんは変な声を出す。そして。


「はい、たかいたかーい!」


 柴田さんのもふもふの体を、天井の方へと優しくぽいっと投げた。柴田さんはまた「はわわわ!」と変な声を出す。投げてはキャッチ、投げてはキャッチを繰り返す。すると、普段ツンツンしてる柴田さんは、キャラを忘れてきゃっきゃと楽しそうにはしゃぐ。


「いいな~!ボクもボクも!」

「うさろん次やりたーい♡」

「我輩も投げてくれにャー!」

「わ、わたしも、たかいたかいとぎゅーされたいです」

「はいはい、順番ね」


 ほかのぬいぐるみたちも順番にたかいたかいをして、その後はみんなをぎゅーっと抱きしめながら、ぐるぐると回ると、みんな楽しそうにキャッキャとはしゃいだ。


 ぐるぐるすると目が回って気持ち悪くなったけど、ぬいぐるみたちが楽しそうだからいっか。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ