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僕の性日記Ⅱ  作者: 水野 流
Ⅵ章 祭の後
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今後のこと


まどかが、少し落ち着いたので、僕は、今後、どうするべきかについて、まどかと話すことにした。


「で……いつから、来ないの?」


まどかは、まだ、『ヒック!ヒック!』と嗚咽しながら「本当なら、五日前には来る予定だったの……」と言った。


「五日前が予定日だったんなら、単に遅れてるだけじゃないの?」僕は、安易な期待も込めて、そう訊ねた。


しかし、まどかは、首を横に振り「私、周期は今までくるったことないもの……」と、僕の期待を裏切る答えをした。


その答えを聞いて、僕は「そうか……」とだけ答えて、下を向いた。何か、名案を考えている風で、まったく、頭の中は空白だった。ますます、パニックに陥っていた。



「私ね……昨日、夏未ちゃんと会ったから、それとなく、『そんな風になった時に、いいお医者さんない?』って訊ねたの。そしたら、県庁所在地にある、『レディー産婦人科』がいいって教えてくれたの。女医さんで、女の子の気持ちも、分かってくれるって……」


「私、明後日まで待って、やっぱり来なかったら、受診しに行こうかと思ってる……」

まどかは、静かに、そう言った。



「明後日?……もう少し、様子を見てみたら?」僕は、明後日、友達と映画を観に行く約束をしていたのを思い出し、無責任にも、そう言った。


その僕の言葉を聞いて「ケンジ君は、来なくていいよ……まどか、一人で行くから……早くしないと、夏休みが終わっちゃうし」



その、まどかの言葉に「いや、俺も行くよ。まどか一人にそんな大変なこと背負わせるわけにはいかないから……」口では、そう格好のいいことを言いながら、頭の中はパニくったままだった。



「受診するお金はどうするの?」僕は、やっと冷静になり、現実的なことが頭に浮かび、そう、まどかに訊ねた。

もちろん、『自分の金で何とかしなくては』という思いはあったが、自分で自由になる大金を持ち合わせていなかった僕は、情けなく、そう、まどかに質問したのだ。



「私、パパが銀行員だから、私の口座も作ってくれていて、その中に、お年玉とかいろんなお祝いのお金が入っているの。だから、数十万円くらいなら何とかなるから」


お年玉なんて、もらったその日に、レコードやら、雑誌やらを買って、使い果たしていた自分を後悔させる、そんな、まどかの言葉だった。


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