おばさんの怒り
僕は、おばさんの予想外の反応に、少し戸惑った。
「そんなことより、まどかちゃんの学校でのこと教えて」と言った。
「学校でのことって……そんなこと、まどかに直接聞けばいいじゃん」僕は、キスを拒まれたことで、少し不機嫌に答えた。
「だって、まどかちゃん、私には、学校でのこと何も教えてくれないんだもん」
僕は、そんなおばさんの嘆きは無視し、僕との約束を守らなかったことへの不満を言った。
「おばさん、まどかへのいじめのこと、俺が、おばさんに言ったことは、まどかに言わないでって言ったよね?……なんで言ったの?」
おばさんは、少し困ったように下を向き「だって、それは……二人で話してるところ、まどかちゃんに見られたから……ごまかせるわけないじゃないの!」おばさんは、少し語気を強めて言った。
「学校にも、相談に来たでしょ。僕に任せるって言ったのに!」
僕の言葉も、おばさんの言葉の強さにつられ、ケンカ口調になっていた。
「じゃあ、ケンジ君に任せてたら、まどかちゃんが、学校でいじめられなくなったわけ?」
僕は、そのおばさんの半分キレぎみの質問に、ちゃんと答えることができず、言葉を詰まらせた。
「だいたい、まどかちゃんがあんなに苦しんでる時に、よく、セックスのことなんか考えられるわね……そんなに、たまってるんなら、ここに、おちんちん出しなさいよ。私が手でしてあげるから……」
おばさんの、怒りは本物だった。
それは、当然のことで、まどかが少し元気を取り戻したとはいえ、いじめ問題が何も解決していない状況の中で、その母親にセックスをねだる僕の方がどうかしていたのだ。
僕は、険悪になったその場の雰囲気から逃れようと「お風呂入りたいんだけど、お風呂沸かしてよ」と命令口調で言った。
「お風呂入りたいんなら、今から沸かすけど、お風呂入っても、今晩はしませんからね!」
おばさんに、『今晩しない』宣言をされてしまった。




