久しぶりのおばさん
家に帰っていると、まどかの家の前で、おばさんが、僕の帰りを待っていた。
高校に入ってからは、まどかの父親は、単身赴任で、家にはいなくなったものの、まどかは部活に入らず、習い事も少なくなっていたので、おばさんとセックスをしに行く回数はめっきり少なくなっていた。しかも、このところは、まどかのいじめのことが気になり、とても、そんなハッピーな気分には、なれなかったのだ。
おばさんは、僕の姿を見つけると「ケンジ君、最近、まどかちゃんの様子が変なんだけど、何か知らない?」と聞いてきた。セックスのお誘いではなかった。
僕は、学校でのまどかへのいじめのことを、正直におばさんに伝えるべきか、どうか、一瞬迷った。
しかし、まどかのことを心配するおばさんのことを考え、正直にすべてを話した。それは、今日、中村先生に話そうと考えていた内容すべてだった。
「そうだったの……?そんなことがあったのなら、もっと早く教えてくれればよかったのに……」おばさんは、そう、僕に不満を言った。
「本当は、今日、先生に相談するつもりだったんだけど、いなくって……明日、必ず、先生に相談するから、おばさんも、僕たちに任せて……」
僕は、おばさんにそう言った。
おばさんは、少し考えたのち「分ったわ、ケンジ君に任せるから、何とかまどかちゃんを守ってやってね……」と言った。
「まどかには、今の話、内緒ですよ。僕から聞いたって言わないで……怒るから」そう言って、僕はおばさんに今の話の口止めをした。
「分かったわ……」おばさんは、安請け合いした。
「まどか、まだ、帰ってないんですか?もう、とっくに学校は終わって、残っていなかったんだけど……」
僕が訊ねると、おばさんは「えっ!?そうなの?……最近、いつも帰りが遅くて、聞くと『学校に残って補習やってる』って言ってたんだけど……」
そんなことを話していると、まどかが帰ってきたようで、それを見つけたおばさんが「今、帰ってきたわ。ケンジ君、どうもありがとう……」
そう言って、僕の背中を軽く押した。振り向くと、曲がり角に立って、こちらを見ているまどかの姿があった。




