表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の性日記Ⅱ  作者: 水野 流
Ⅱ章 まどか
32/146

合格発表


中学の卒業式も、無事に終了し、僕たちにはしばしの休息の日々が訪れた。


しばしの休息と言っても、早めの春休みに入っただけで、卒業式の数日後には、『受験に落ちたかも?』と思っていた僕には恐怖の合格発表の日が待っていた。


僕は、僕を誘いに来た、同じ高校を受けた、山田君たちと一緒に、合格発表を見に行った。


そこには、すでにまどかも友達数人と、発表を見に来ていた。



発表の時間になり、合格者の番号と名前の書かれた紙が僕たちの前に張り出された。

(個人情報管理の緩かった当時は、発表にはしっかりと個人名が書かれ、しかも、次の日の地方新聞には学校ごとに合格者の名前が書かれた紙面が号外として入っていた。)


いたるところで「やったー」という、歓喜の声が上がった。僕たちの中では、まずは、まどかが自分の名前を見つけ「きゃー、あった」と言って飛び上がっていた。

「私もあった」「私も……」まどかの一群の女子は、みんな合格できていたようで、みんなが手を取り合って「きゃーきゃー」言いながら飛び上がっていた。


僕は、そんな女子の様子を横目に見ながら、ゆっくりと、そして『ドキドキ』しながら、自分の名前を探した。


そんな僕に、自分の名前を見つけた山田君が、「ケンジ、お前もとおっとるやん」と言って、僕の合格を教えてくれた。


その山田君の指さすところを見ると、確かに『32番 光 賢治』と書かれていた。


僕は、思わず「やったー」と言って右手の拳を大きく上にあげ、ガッツポーズをした。


「ケンちゃん、あったじゃん……」いち早く、僕の名前も見つけてくれていたまどかが小躍りを続ける女子の一群を離れ、僕のところに来ていた。


「よかったね……これで、来月からも、同じ学校だね……これからも、よろしくね」

「うん、よかった……こちらこそ、よろしく」


僕は、思わず、まどかの両手を取り、女子のようにまどかと一緒に小躍りをした。


そんな、二人の様子を山田君たちが「なんだよ、お前ら……」と笑いながら冷ややかに見ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ