いくさ前
「お風呂沸いてるから、ケンジ君、先にお風呂済ませて」おばさんは、そう言って僕にお風呂を促した。
「家で入って来たからいいです」と言うと「あら、ダメよ、これから、いいことするんでしょ……」とおばさんは笑った。
「それじゃ、おばさんと一緒に入る」と言うと、「それもダ~メ……」と大笑いをした。
仕方なく、僕は一人でお風呂に入ることになった。
僕は、適当に、それでも一物だけは入念に洗った。これから、戦に行く武士が入念に自分の日本刀を研ぐように……
僕がお風呂から出ると、おばさんがちょうどバスタオルを持って脱ぎ場に入って来た。
「あら、ごめんなさい……もう出たの?ちゃんと洗った?」おばさんが聞いた。
「洗いました」僕は急いでおばさんの腕からバスタオルを取ると、慌ててきれいに磨いた一物を隠した。
僕はパンツとランニングシャツだけを身に着けると、スポーツバッグに入れて持って来ていたパジャマ代わりの体操服を取りにおばさんのいる部屋に入った。
「じゃあ、おばさんも入ろうかしら……」そう言って、おばさんは着替えを持ってお風呂場に行った。
僕は、ランニングシャツを脱ぐと、体操服を着た。そのあと、歯磨きをしようと、持って来ていた歯ブラシを取り出し、もう一度、脱ぎ場に行った。そこに、小さな洗面台があったのだ。
脱ぎ場のドアを開ける時、お風呂に入っているおばさんに声をかけた。
「歯磨きしたいので、入っていいですか?」
「いいけど、覗いちゃだめよ……」おばさんは、そう答えた。
「覗きませんから」僕は、そう言って中に入った。
そこには、すりガラスの向こうで身体を洗うおばさんの白い背中があった。
僕は、おばさんと交わした先ほどの約束を守るため、その姿を見ないようにして歯磨きを始めた。
ふと横を見ると籐製の角かごと丸かごがあり、角かごにはきれいにたたまれたブルーのネグリジェ、丸かごにはおばさんが先ほどまで着ていた服が入っていた。
『その下には、おそらくはおばさんの下着が隠されているに違いない』
そう思うと、それを手に取らずにはいられなくなった。
歯を磨きながら、僕はそのお宝の入った丸かごに近づき、音を立てないよう、そっと服をどけた。
予想通りおばさんが先ほどまで身に着けていた白いブラジャーとパンティーがくしゃくしゃになって入っていた。
僕は、歯ブラシを咥えたまま、恐る恐るそのブラジャーを手に取ってまじまじと眺めると、そっと香りを嗅いだ。温かいミルクの香りがした。
次に僕はパンティーを手に取りそっと鼻に近づけた。この前嗅いだと同じような『ツン』とするアンモニア臭に混じって甘いメスの香りがした。
「こら……なんか悪いことしてない……?」
お風呂場の中からおばさんの声が聞こえた。
やはり、おばさんは鋭かった。
僕は慌ててそれらをかごに放り込むと、「してないです……」と歯ブラシを咥えたまま『モゴモゴ』と言った。
「歯磨き終わったら、おとなしく寝室に行ってなさい!」
おばさんの、その声に「はい」とだけ答えると急いでうがいをした。
「その代わり、ベッドのお宮は開けちゃだめよ」おばさんの追加の支持が僕の後ろから聞こえた。




