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僕の性日記Ⅱ  作者: 水野 流
Ⅶ章 転
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大学生になって


3月も後半になり、僕たちは、新たな町での生活を始めるための準備に忙しくなった。


僕は、当初からまどかとの同棲生活を考えていたため、大学近くにある1Kのボロい安アパートを借りることにした。

まどかは、自分の大学近くにある女子専用の寮に決めていた。

僕が借りたアパートからは、少し距離があったが、まどかは入試の後、原付の免許を取って、原付で僕のアパートに通う予定にしていた。


僕たちは、春から始まる親から独立した新たな生活に『ワクワク』していた。


おばさんも、僕の家の前にあった借家を引き上げ、神戸の実家に引っ越しをした。



神戸に帰る前に、僕の借りたアパートを、自分の車で訪れ、何もないその部屋でまどかよりも先に、僕と繫がった。



アパートを出る時、「ケンジ君、今まで、本当にありがとう……時々は、私のことも想い出してね……」と、寂しそうな顔で言った。


僕は、その感傷的な雰囲気に、つい「これからも、よかったら、いつでも遊びに来て……」と言ってしまった。まどかとの、ブッキングが心配ではあったが、『なんとなるだろう』という安易な言葉であった。


その、僕の安易な慰めを聞いたおばさんは「そうね……遠くなるから、難しいかもしれないけど……寂しくなったら、『ケンジく~ん』って泣きながら寄らせてもらうわ」そう言って笑った。



4月に入り、大学の入学式も終わって、やっと僕たちは自由を手に入れた。


新歓コンパで、未成年ながらその当時は高校を卒業すれば“暗黙の了解”事項であった飲酒もした。

タバコも堂々と買いに行き、吹かすだけでなく、肺にまで吸い込んで、『ゴホゴホ』とむせながら、苦い大人の味を堪能した。


まどかも、ブラスバンドのサークルに入り、初めての飲酒もしたようだった。

その時の話を、嬉しそうに僕に話した。

原付を買い、僕のアパートにほぼ毎日通ってくるという、まどかの通い妻生活が始まった。


まどかの借りた女子寮の門限が夜の10時だったので、週末だけは一晩泊まったが、それ以外の日は、寮に戻らなければならず、門限の時間前までにまどかの手料理を食べ、愛の営みを済ませるというのが、僕たちの生活パターンになった。


僕は、まどかがいつでも僕のアパートの部屋に入れるようにスペアのキーを渡していたので、僕が遅くなる時は、勝手に中に入り、晩御飯だけを飯台代わりのコタツの上に置いていてくれた。


近くのスーパーに一緒に買い物に行くときは、新婚生活の”ままごと”のようで、楽しくて仕方がなかった。


そんな中、最初のちょっとした事件が、もう少しで“夏休み”という日に起こった。


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