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僕の性日記Ⅱ  作者: 水野 流
Ⅶ章 転
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大学入試


その後、まどかの話によると夏休みが終わる前におばさんたちは正式に離婚をしたようだった。


その話をするとき、やはりまどかは悲しそうだった。


その頃から、成績の良かったまどかの成績が振るわなくなった。

いつも、校内模試では学年で、10位以内には入っていたまどかの順位が中位くらいになった。

それでも、僕よりは上だったが……



僕たちの大学入試の時から、国公立大学の入試に『共通一次試験』という入試のシステムが導入され、それまであった国立大学の一期校、二期校という区分けが廃止された。


前の年までは、国立大学も、一期校、二期校の二大学の受験が可能であったが、その時から一期校と二期校の受験日が同じ日に統一され、国立大学は実質一校しか受験ができなくなった。


もし、この『共通一次試験』がなければ、僕は、まどかと同じく、第一志望を関西の一期校、第二志望を地元の二期校にするつもりだった。


しかし、それがかなわなくなり、僕は、自分の成績で合格が可能な地元の国立大学を受験することにした。


まどかは、おばさんが神戸に帰るということもあり、第一志望を関西の帝大にしていた。



初めての『共通一次試験』は、”成人の日”近くの1月の土日に有った。


僕とまどかは、二日目の試験が終わってから、新聞に出た正答を見ながら、一緒に答え合わせをした。


まどかは、少し出来が悪かったようだが、僕よりも合計点で一割ほどは上だった。


『共通一次試験』の出来で、志望校を変更することは可能だったが、僕もまどかも、当初の志望校を受験した。


その時点で、まどかは、東京の有名私立大学にも合格していた。

しかし、そこには入学金を入れず、地元の、僕が受ける予定の国立大学と同じ市にある私立大学にだけ入学金を納めていた。『背水の陣』だったのかもしれない。



国立大学の合格発表の結果は、僕は『合格』、まどかは『不合格』だった。


その、合格発表の日、僕たちはまどかの合格発表を見に、一緒に朝から関西に移動していた。


掲示された合格者の番号に、自分の受験番号がないことを確認した時のまどかは、やはり、少し悔しそうだった。


そんな、まどかの様子を見て、僕は「残念だったな……」とだけ、声をかけた。


まどかは、うつむいて、しばらく黙っていたが、やがて気を取り直したように頭を横に振ると「うぅうん……これで、4月からもケンジ君と同じ町で暮らせるね」と笑った。


「いいんだよ……女子に学歴なんて関係ないもん」悔しさを紛らわすための強がりだったのかもしれないが、おおよそ、その当時の世の中の一般的な感覚に基づく言葉でもあった。



僕たちは、その後、喫茶店で昼食を済ませたのち、初めての『ラブホテル』に入ってお互いの愛を確かめ合った。


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