おばさんの決心
僕たちは、精魂尽き果て、ベッドの上に倒れ込んだ。
しばらくの間、二人とも声を発することもできず、ただ、「ハァハァ」と言いながら、寝っ転がったままだった。
おばさんが、やっと口を開いた。
「ありがとう……ケンジ君……」
僕には、まどかの『ありがとう』と同じく、おばさんの『ありがとう』の意味が分からなかった。
「なにが……?」やっとのことで僕は声を絞り出した。
「私、やっと決心ができた……」
「何の決心?」
「あの人と別れる……」
「えっ!?」僕は、思わず耳を疑った。
「別れるって……そんな大切なこと、こんな時に安易に決めちゃ……」
そう言いかけたとたん、おばさんが僕の言葉をさえぎった。
「安易に決めたんじゃないの……今まで、ずっと決断ができなかっただけ……」
「私、まどかちゃんが、社会人になるまでは、我慢しようと思ってたけど、もう限界。今回がいい機会なのよ。まどかも、もうすぐ高校卒業だから、それが終わったら私、ここを出て神戸の実家に帰る。私の実家、神戸でパン屋さんやってるから、しばらくは親に泣きついて、そこで働かせてもらうつもり……」
「……」僕は黙っておばさんの話を聞いていた。
「それとも、ケンジ君が、私のこと引き取ってくれる?……」話を聞いても何も言わない僕の顔を覗き込んで、おばさんはいたずらっぽく笑った。
「えっ!?」突然のおばさんの問いかけに、僕は言葉を詰まらせた。
そんな、僕の慌てる様子を見たおばさんは、さらに笑いながら「冗談よ……いくら私でも、そこまでずうずうしくないから安心して…… でもね、ケンジ君のお陰で、やっと、踏ん切りがついたの。ありがとう、ケンジ君……」
そう言って、僕の頬に『チュッ!』とキスしてくれた。
「だから、私の身体も高校卒業までだから、それまで大いに楽しみなさい」
そう言うと、おばさんは、自分の着ている服を脱いで全裸になると、僕のうなだれている分身に喰らいついた。
先ほど、果てたばかりというのに、その意表を突く、おばさんの攻撃にすぐに臨戦態勢となり、2回目の秘門への侵入をセイコウさせた。




