気晴らし
その翌日、おばさんのことが気になって、まどかのいない時を見計らい、まどかの家に行った。
玄関に出て来たおばさんは、「今は、主人が帰ってきているからダメなの……来週ならいいから」と言って、僕を玄関で追い返した。おばさんの目が少し赤く腫れているように見えた。
その日も、家に帰って来たまどかは、ウチに勉強と称して遊びに来たが、まどかも昨日より、ますます元気がなくなっていた。
「ママたち、本当に離婚するかもしんない……夕べもケンカして……私、『もう、どうにでもして』って感じで、イヤになっちゃった」まどかは、そう、掃き捨てるように言った。
「……」僕は、そのまどかの話を黙って聞いていた。
「パパ、明日、大阪に戻ったら、しばらく帰ってこないって……『左遷されるかもしれないから、忙しくなる』って」
「まどか、これからも、夏休み中は、ここに遊びに来てもいい?あんな家にいるより、ケンジ君と少しでも長い時間いたい」とまどかは、僕に聞いた。
僕は「俺は別にいいけど、今は、お母さんについていてあげた方がよくない?」と逆にまどかに訊ねた。
「ママ、私がいると、私に気を使って、泣いたりできないから、余計に辛そうで……『しばらく、一人で考える時間作ってあげるのもいいんじゃないかな?』と思って」と、まどかは言った。
僕は「それもいいかもな?」と言って、まどかの意見に賛成した。
その後、母が買い物に出かけたので、僕は、『あんまり、気乗りしない』というまどかをベッドに誘い、「気分転換、気分転換」と言って、自分の欲望を満たした。コンドームは、内田を通じて大量に仕入れていた。
初めは『気乗りしない』と言っていたまどかも、終わるころには、僕の背中をしっかりと抱きしめ、「あん!あん!」と言って、腰を振っていた。
僕は、これで、まどかも少しは気晴らしができただろうと思い、次は、おばさんの気晴らしに行かなくてはと、イケナイ思いにふけっていた。




