危機
僕は、次の日学校へ行くと一番に山中先生のところに行って、頼まれていたまどかの様子を先生に伝えた。
それを聞いた先生は「あぁ、よかった。手術も無事終わったの?ヒカル君、ありがとね」と言ってくれた。
そして、「今日は、先生もお見舞い行けるから、学校の届け物は、その時、先生が持って行くわ。昨日は、本当にありがとう」と言って、僕に頭を下げた。
先生に、まどかへの届け物を持って行かれると、まどかの家に行く大義名分が無くなると思った僕は、「まどかへの届け物なら、僕が持って行きます。家もすぐ前なんで」と言って、持って行くアピールをした。
「でも、毎日じゃ悪いわ」先生は、僕に気を使いながら、ちっとも僕には嬉しくない返答をした。
「だって、明後日から夏休みじゃないですか?毎日ったって、あと二日行けばいいだけでしょ?」僕は、必死に食い下がった。
先生は、しばらく考えた挙句「そう?それじゃ、悪いけど、今日と明日、ヒカル君にお願いしようかしら……?」と言ってくれた。
僕は『やった!!!』と心の中でガッツポーズをした。
その日は、とても冷静に授業を聞いていることなどできなかった。
一時でも早く、まどかの家に行きたかった。
僕は、その日最後の授業が終わると、急いで職員室に行き、山中先生から、まどかへの届け物を預かった。
先生は「悪いわね……」と言いながら、「これから、先生も伊藤さんのお見舞いに行ってくるね」と言った。しかし、そんなことは自分にとってはどうでもいいことで、僕の耳には、全く届いていなかった。
僕は、放課後の部活もそこそこに、その後「近くの駄菓子屋に行こう」という部活の仲間の誘いも断り、まどかの家へ急いだ。
そして、母や姉に見つからないよう、辺りに注意して、玄関の呼び鈴のボタンを押した。
おばさんは、約束どおり、病院から帰り、僕を待っていてくれた。
「あぁ、ケンジ君、来てくれたの……?」おばさんは、僕を見て、ことのほか喜んでくれた。
僕は、そのおばさんの喜んださまが不思議で、「だって、来るっていったじゃないですか……?」と言った。
「だって、おばさん、昨日、余計なこと聞いて、ケンジ君、怒らせてしまったから……もしかすると、来てくれないかもって……」
『その程度のことで、あの快感を捨てるバカはいない』と思いながらも、『母や姉に見つかるとやばい』と思って、すぐにドアを閉めると、おばさんに抱きついた。
おばさんは、そんな僕の突然の行動に少し戸惑いながら「ちょっと……ちょっと、待って……」と言うと、抱きついた僕を引き離し、玄関の鍵をかけた。
「焦る男は嫌われるよ……」おばさんは、昨日言ったことと同じことを言って笑った。
僕は、冷静さを取り戻し、和室の座卓のある部屋に自分の荷物を置くと、おばさんと一緒に寝室に行った。
そして、二人でベッドに腰かけ、静かに抱き合い、柔らかいキスをした。
「ジュースとかいらない……?」おばさんが、唇を離し聞いてきた。
僕は「いらない」と答え、「おばさんのジュースが早く飲みたい」と冗談を言った。
おばさんは、そんな僕の冗談に少し驚きながらも『クスッ』と笑い「バカ……」と言った。
そして、今度はおばさんの方から、僕の唇に自分の唇を重ねてきた。
その唇は少し開かれ、そうして徐々に大きく開かれると、おばさんのネチッコイ舌が僕の口の中に入って来た。僕は、昨日おばさんが僕の舌に行ったと同じようにその舌を僕の舌に絡ませ、僕の口の中に招き入れた。招き入れた舌を今度は押し返し、口の外で絡ませ、そして、今度はおばさんの口の中で絡ませる……僕は、どんどん、ディープキスが上達していた。
やがて、僕は、おばさんの唇から自分の唇を離すと、その唇を、おばさんの首筋に移動させた。昨日とは違い、ほのかな石鹸の香りがした。
僕は、その香りにも興奮しながら、おばさんの着ていた白いブラウスのボタンを外した。
今日は、シミーズではなく、白いブラジャーを付けていた。
僕は、そのブラジャーの肩ひもをずらして、片方の乳房を表に出すと、その先の乳首に吸い付いた。
おばさんは「あぁ……」と小さな声を上げ、顔を上に向けた。
その時である。玄関のドアが『ガチャガチャ』っと鳴った。




