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プロローグ
これから、ゆっくり書いていきたいと思っています。
慣れておらず、稚拙な部分も多いかと思いますが、よろしくお願いします。
人は私の職業を小説家と言う。
いつ私が小説家だと名乗ったのだろう。
平凡過ぎて面白くないだとか、そんなのあり得ないだとか言われながら、私は文章を書いている。
じゃあ小説家じゃないと言うなら、何なのだと問われると強いて言えば、インタビュアーだと私は思っている。
いや、ただの傍観者なのだ。
私は人に言える職業なんてない。
主役たちは、私に一方的に話すのだ。
自分の人生を。
今ここに自分がいる理由を。
私はそれを書き留めているに過ぎない。
世の人に自分にしか見えていないこの出来事を教える為に。
時として起こる幸福や不幸は、偶然だけではない事を伝える為に。
空想と言われ、ファンタジーやホラーのジャンルだと言われても。
恐怖し怯え、悲しみ喜びながら。