六十五、 ケータイは便利なアイテムなのにこの世界の人は使いこなせず、今や廃れたアイテムです!!
《さあ、次の試合へと参りますよー!》
カルトの去った後のフィールドに降り立つマッキンローとリン。二人は対面する。
「マッキンロー」コールが鳴り響いていた。
《さあ、試合開始だー!》
◆
「無事、勝ち抜きましたっす!!」
「お疲れ────」
カルトは死にものぐるいで勝ち上がったんだ。私も……負けられないな。
◆
召喚陣から現れる鍵爪。その鍵爪を左腕に装備する。さらに、鉄の棒を取り出して右手で持つ。
リンは宙に召喚陣を広げる。
召喚陣から現れる小さな氷の玉。その玉がマッキンロー向かって進んでいく。
その玉を棒を振って玉を払う。
次々と召喚陣が現れて氷の玉を放つ。マッキンローは走りながら右手の武器を振り回してその玉を壊していく。
「流石──だね。」
間を詰めたマッキンローの鍵爪がリンを襲う。
間髪入れずに鉄の棒がリン向けて振り落とされた。
刹那、棒が直撃する前にリンは消えてしまった。マッキンローの背後にふと現れるリン。
「ごめんね。勝つのはボクだから───」
キミは《元魔王と密な関係》を持っていた。それが、人々のためにもなったんだ。
まあ、そのことは王、もとい他の国民も皆知られていない事実だけどね。
この世界にはここまで発展していなかったと聞く。
ただ、必要最低限の生活用具しかなく、平穏に暮らしていた。魔族に攻められたら村は崩壊する。そのため、魔族に手を出さないようにやりくりしていた。
だがある日、この世界では目にしないものが沢山入ってきた。それは、都市に集まっていき都市は物凄い発展した。
ボクにとっては"ケータイ"というアイテムに興味が湧いた。まさか、遠く離れた人とも連絡が取れるなんて──
まあ、この世界ではそんなにケータイが普及しなかったけど……
ケータイに限らずに様々な便利なアイテムがこの世界に持たされた。
それをもたらしたのは紛れもなくマッキンローなんだ。
元魔王の召喚で異世界からこの世界にそれらをもたらした。マッキンローが元魔王と密な関係を持っていたから発展したのだ。
そんなキミはまさに人々の憧れる存在だとボクは思ってる。皆、このことを知らないから誰も憧れてないのは勿体ないよ。
それに、キミの活躍をもっとみたかったけどそれが出来ないからね。
ボクは任務のためにキミを──倒す。
マッキンローに小さな氷の玉が衝突する。マッキンローは氷の結晶に閉じ込められた。
「ごめんね────」
その結晶を覆うように地面に現れる召喚陣。
すると、その結晶は一瞬にして消えてしまった。
《しょ…勝者は勇者のリンだーー!!》
◆
リンが戻ってきた。
次は私の番だ──
舞台へと足を運んだ。
フィールドに着いて、アジュラと目を合わせる。
◇
《さあ、どんどん行こう──次の試合開始だー!!》
その開始直後にすぐさま翼を生やして空へと飛ぶアジュラ。私もすぐさま武器を手に取った。
飛ぶことなんかお見通しだ────
私はダイヤルを"光"にセットして引金を握り始めた。
二つに分裂し、さらに分裂していく雷。その雷は真っ直ぐ空全面を支配した。
その雷に捉えられたアジュラは強烈な負傷を受けてビリビリとなり真下へと落ちていった。
「ボクっちはまだ……いける…」
アジュラは立ち上がる。
そこに重力をかけて、アジュラは膝をついた。
目標の的はブレない。的に向かってダイヤルを"普"にして引金を引いた。
砲弾がアジュラを襲う。
アジュラはその攻撃を受けて消えてしまった。
《勝者は月華だーー!!!》
私はこのフィールドを後にして、勝者の地下空間へと歩いていった。
《次の試合は休憩を挟んだ後、カルト-リンの勝負が始まる!その次に月華-ベストールの勝負が待ち受けるぞ!!》
残るは二戦──
油断なんかしていられない。
絶対に私達は勝ち上がるんだ!!負けていられない。
「ボクが任務を積極的に受ける理由は、殺しが正当化されるからだよ。この大会ももっと殺しみたい。」
サイコパスな笑顔が地下空間を凍らせた。




