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三十、 魔王と魔族と反逆者……そして、勇者と──

 少し適当っぽさがあるので修正が加えられる可能性が高い話です。

 サバイバトルの最初の方が……。っていうのは置いておいて途中から気合い出す。

「取り敢えず……。仲間になってくれるかしら?」


 私はモブキチに聞いた。モブキチは「勿論や」と言いながら首を縦に振る。

 これで八人目の仲間。

 一人では無謀でも仲間がいれば可能性が出てくる。私達はこの世界に抗う。



 家々は鉄で出来ていて硬そうな外見をしているが、所々木があって自然も見られる。自然と人工の融合した村だと言える。

 そこの人々は魔族の味方とかそういうのはどうでも良いらしく、私達は買い物が自由に出来た。

 森に入ろうとした時にワープホールが現れる。


 やはり────来たか。

 もう心の底で決めている。


「ここに入ればすぐに魔王城に着くけど、私達はここには入らない。それでいい?」

 私は仲間に聞いた。

 仲間は「仕方ないなぁ」と言いながらも賛同してくれた。


 私達は森の中へと入っていった。


 その森は【魔物の巣】であり、ゴーレムの待ち構える場所だ。私達はここを乗り越える。






「この森には二つのグルーヴがここに来る。」


 ドラキュラはマントを広げて語った。

 それを聞くのはオロチ、人喰い箱、ゴーレムだった。


 シュー とオロチは舌で音を出す。


「なるほどな……。二つのグルーヴを対立させるのもいいな。」


 口元に手で触れて怪しく笑うドラキュラ。


「ボクらと勇者ともう一つのグループでのサバイバルだね!」


「我らが森を誘導し、それぞれのグループを幾つかに分けよう。」


 人喰い箱は思い付いたように飛び跳ねて話し、それを聞いたゴーレムは硬い表情で答えた。


「それと、魔王城に立て込む一人も来るようだ。戦闘員の奴だ。それが何故か魔王と名乗るグルーヴと共にしていたのだ」

 ドラキュラはゴーレムに告知した。

「なるほど、ある意味同士だからあまり手を出したくはないが、サバイバルにするのなら仕方ない。参加させよう。」

 ゴーレムは力強く答えた。


「さて、私達幹部と同じぐらいの強さを持つオーガとナーガ、オームにも参加して貰おうか」





「おーい、待って欲しいでござる!!何でワープを使わないんでござるか?」


 暗部(アサシン)は私達を追いかけてきた。


「自分の足で魔王城に行くわ!」

 私に断られた暗部(アサシン)は放心状態となる。私達が森に入って数分後、意識を取り戻した暗部(アサシン)は私達を追って行った。





 赤髪のオカッパで真面目そうな雰囲気を醸し出すエブルブ。エブルブは最低限の用意をして森の方を見る。

「準備は出来ました。」


 虹色の髪の女性、アネラはストレッチをしていた。

「今、ストレッチも終わりそう」


 煙草を蒸しているアラフォーのラングルは手を地面に当て周りの色を変えていた。

「もうそろそろ、カモフラージュ解くけどいいか?」


 背が高くほっそりとした長髪の男、エッジは不気味に笑う。

「いや、ありがたいです。本当に助かりましたよ」


 ラングルは地面から手を離した。



「さて、今度こそ勝つぞ!!」







「ようこそ、私らの住処へ───。今、私らを含め三つのグループがいる。私ら魔族、そして勇者、魔王と名乗る反逆者の三つのグルーヴで生き残りを懸けたサバイバルを行う。」


 脳内に直接響き渡る声。

 ここの森にいる人々に直接声を響かせているのだろう。


「この森には五つのポイント場所がある。岩場、水辺、砂地、洞窟内、森。五つの場所での勝負に勝ち抜き生き残れ!!さて、始めようか。ルールは簡単、敵を全て瀕死、及び死に招けばいい。魔族は七名、勇者は四名、魔王と名乗る者らは八名だ。」


 何だろうか?

 いきなりサバイバルゲームが開始されている。


「さあ、始めようか───」



 急に地形が変動していく。バランスを取るのが難しくなっていく。

 そして、桃色の雨が周りを覆う。


 雨は私達の意識を少しだけ遠のかせた。少し睡眠効果が入っているのだろうか?

 いつの間にか私は溺れていた。地面が崩れたのだろうか?身体が重く目が開かない。そのせいで外の景色は分からない。ただ、息が苦しいことだけが感じることだった。



 そして、私は──


  水辺に謎の女と一緒に倒れていた。



 虹色の長髪は派手さを醸し出す。見た目は完全なるギャルに見える。

 私とその女の身体はビショビショだ。

 濡れているということは戦うのが少し不利となる──


 服は水を含んで重い。

 服は透明っぽくになり身体にくっつく。そのせいで余計重く感じる。


 それに武器の重火力銃(ヘヴィランチャー)もない。先に武器を見つけなければ……


「痛いじゃん!ストレッチの意味が感じられない程だし……」

 さっきまで倒れていたギャルは立ち上がる。

「それも、濡れてるし、、最悪──」


「起きたのね──。もう一つのクループかしら……」

 私はそのギャルを見る。

 ギャルは私の声を聞くとその方向を向く。すると、そのギャルは驚いた。


「まじ?魔王を名乗る反逆者(スレイヤー)じゃん!あたしは勇者のアネラ。丁度いいじゃん、魔族も指名手配者も倒せてこりょあ一石二鳥じゃね?」


 勇者か──

 これは倒すしかないな……


 その時、川から下半身が蛇で上半身が水着の女性となっているモンスターが現れた。

 ナーガ(・・・)だ!


「そう、魔王を名乗る指名手配者本人だったのね?そりゃあ面白そう。魔王と名乗る者達VS魔族VS勇者。さて、誰が勝つのかな~?」


 私達三人はそれぞれの敵を見つめていた。



 先に口を開いたのはアネラだった。

「何この下半身蛇人間は?それに急にサバイバルなんて…」

 張り詰めた雰囲気だった。その言葉はその緊張の空気に消されてしまったのだ。


 緊張した空気にアネラは息を吸い込んで吐いた。

「何はともあれ、武器返してくれない?」


 そうだ。武器がないのはキツイ──

 そもそも武器はどこへいったのか?


「二人の武器は何か興味を持たれてオーガが持ってっちゃった~。残念~。ナーガと戦うには丁度いいでしょ?だって、幹部じゃないし!ハンデくれなきゃね~」


 そうか。武器は使えないから能力で何とか倒すしかないのか。

 まあ能力の方が強いから、負ける気はしないけど……


「武器はなくても能力で倒すわ。手加減しないよ!!」

 私も口を開いていた。





「さよなら~。自分オーガじゃないよー。君らを殺さないよ~。サバイバル辞めようよー。」


 小さなゴブリンと鬼を足して二で割った感じのモンスターは岩場に座りながら話す。

 それを見上げていたのは、カルトとモブキチ、そして勇者のラングル。


「何か急に変な所へと連れていかれて、サバイバル?に参加させられたと思ったらサバイバル辞めようって誘ってくる敵……。意味が分からないんっすけど……」





 砂場には宝箱が幾つかあった。


「これは人喰い箱の罠でござるな!!」

 暗部(アサシン)は慎重にその場の状況を見定めている。


「どれがどれだろーねー?」

 日野は近くの宝箱に座る。


「あなた達とは敵ですが、ここは人喰い箱を倒すまで共同戦線としませんか?」

 エブルブは日野に向かって話した。

「どーしよーかなー?」

 日野は足をばたつかせながら、エブルブを嗜める。


「聞くなら俺に聞いて欲しいな」

 カイルはエブルブに近づいていく。


「すみません。あなたは魔王と名乗るリーダーではないですよね?」

「ああ、だが俺らのチームの中では良識のある方だから。代わりに話付けておくってことだ」





 洞窟の道のりには岩と融合して出来た獣の魔族オームがいた。そのオームと敵対するモブオとエッジ。

 その洞窟の奥の奥には大きな空間があり、そこにはオロチとそれに敵対するリリス、モブミがいる。





 森の中に聳えるサバイバルのステージ。その中央には司令部となる場所があった。

 不思議な通信器具を握るドラキュラに、その近くに居座るゴーレム。






「それでは三グルーヴによる殺し合い(サバイバル)を始めよう───」


 ドラキュラの持つ通信器具はサバイバルの舞台にいる者達の脳内に直接声を伝えるのであった。

サバイバルゲーム開始!!


魔族…M、勇者…Y、魔王…K、反逆者…H


 岩場

M─オーガ

Y─ラングル

K─カルト、モブキチ


 水辺

M─ナーガ

Y─アネラ

K─月華


 砂地

M─人喰い箱

Y─エブルブ

K─カイル、日野

H─暗部(アサシン)


 洞窟(道のり)

M─オーム

Y─エッジ

K─モブオ


 洞窟(奥底)

M─オロチ

K─リリス、モブミ


 森(中央:司令部)

M─ビッグバット(ドラキュラ)、ゴーレム

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