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幕間 二 , ────

久しぶりの特殊な書き方。



  勇 者 ヲ 狩 ル 魔 王 ト ソ ノ 仲 間


  魔 王 勇 者 ヲ 一 網 打 尽 ニ ス


  残 ル 先 鋭 ノ 勇 者 魔 王 ノ 攻 撃 ニ 備 エ ル


  魔 王 ラ 五 ツ ノ 影 勇 者 ヲ 襲 ウ


  激 闘 ノ 故 勝 利 ノ 兆 シ ハ




 その続きはくすんでいて読めない。


 草原に置かれた古文書(れきししょ)。今は空白の(ページ)。歴史に刻まれる事件が起ころうとしていた。





 勇者達が式場に集まる。

 式に参加する勇者はどこか厳想でピシッとしている。皆が一斉に同じ方向を向いている。

 これは勇者達の儀式────


「ゲイルは参加しないのか?」

「面倒くさいからな」


 ただし、参加しない勇者もいる。





重 力(グラビティ) ────』


 時間はたっぷりある。力を溜めて、大きくそして遠くに重力の円形を作る。

 巨大な円形が勇者達を捉える。

「しめた───ッ」


圧 死(プレス) ────』


 重力の餌食となった勇者達は────。何処へと消えてしまった。


「数はあるけど強くはないから経験値もそんなには得られなかった。けれども、やはり疲れた。明日のためにゆっくり休まなきゃ」





「大量の勇者が消えただと?」

 憤慨する王とそれを宥める側近。三名の勇者がそれを見て下を向いている。


「ただ、ここに残っているのはその勇者よりも遥かに実力差が違う者達。必ずや王、お守りさせて頂きます。」

「頑張って下さい────。」

 王女が窘める。



「残る勇者はどれほどだ?」

 勇者が勇者に聞いた。

「我ら七色(ななじき)の勇者三名に加えて、順位(ランク)最上位土瑠亜(ドルア)班のゲイル、ベティ。我が仲間のセイモア。上位(トップ)勇者のケアン。それと、たまたまその場に居合わせなかった勇者ら。」

「七名とプラスアルファか、だが、優れた先鋭ではあるな。」


「そういや、何故子どもの悪戯に王はあそこまで真に受けるのか?勇者が殺られたのと悪戯は別物だろ?というか、勇者が消えたのを聞いて子どもが悪戯しただけだろ?」

「まあ王の命令だ。聞くしかいだろう。まあ子どもっぽいなぶり書かれた文字に子どもっぽい脅迫状。さらには、届け方がアレだもんなぁ。 悪戯に思えてくるのは仕方ないよな。」

「ほらな」




「まさか、全員の勇者を消しちゃうなんて」

 開いた口が塞がらない日野。

「いや、まだ残っている。七色(ななじき)の勇者が三名。ギルゴード、土瑠亜(ドルア)、モミナ。さらに、何名かの生き残りもいるはずだ。」

 カイルとカルトの偵察も終わったようだ。


「送ってくれた?果し状は。」

「勿論っ!!」

「どうやって、果し状を送ったの?」


「"紙飛行機"にして送ったんだーーー!!」


「ちょっ!!!ソレ、なんかが違う!!」

「まあ、果し状の件は無かったことにして動かないとな」







 次の日───


「行きましょう────」



 回転鉄具(ブーメラン)を装備する月華。フェンシングに使われるあの剣を装備するカイル。斧を背中に装備する日野。剣をかっこよく鞘に収めるカルト。銛を装備するリリス。



 一方で──


 満月の月は出てないが、月が出るのを眺めているギルゴード。剣を構える土瑠亜(ドルア)。小さな身体を揺さぶっているモミナ。小刀を振り回すゲイル。杖を握るベティ。(よだれ)を垂らし鼻提灯を膨らませて寝ているセイモア。新品の銃を磨くケアン。殺されないように頑張ろうと身構える勇者達。



 THE START

ここまではまだ仲間集めがメインだったけど、ここからはバトルがメインです!!


・セイアナからセイモアへと変更しました。

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