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“一口フルーツジュース”
こうして食事をしていると、喉も乾いてくる。
水飲み場のような場所はないかと聞くとマリーが、
「ここからは少し離れています。ちょうど“一口フルーツジュース”がうっていますから、購入しましょう」
そう言ってそばのお店から、小さなピンポン玉くらいの大きさの丸く透明なものがいくつか入ったものをマリーは購入して僕にくれる。
これをどうするのだろうと思っていると、
「とある木の樹液は自然にこういった風に丸まるのです。ですのでそのまま口に含んで軽く噛むと、中からジュースが出てくるのです」
「そうなんだ」
というわけで僕も口に含んで軽く歯を立てると、ぷつっと割れて中からメロンの味のジュースが出てくる。
本物のメロンの果汁を絞ったような味だ。
のどが渇いていたのもあって次に手を伸ばすと、今度はイチゴの味がする。
「いろいろな味が楽しめて美味しいかも」
そう僕は言いながら全て飲み込んでしまったのだった。




