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飴玉

 こうしてこの世界の変わったお菓子を食べているとそこで僕は、


「普通? な丸い飴玉も売っているんだね。でもカラフルな感じかな」

「そうなのですか? ではいくつか購入して食べてみましょう」


 そういって小さな粒の飴玉をマリーは購入して僕にもくれる。

 つまんでみると柔らかく、ソフトキャンディのようなもので、表面に鮮やかな模様が描かれている。

 口に含んで転がすと、フルーツとミルクの味がした。


 結構おいしいと思ってなめていると、中からクリームが出てくる。

 今回はチョコレートのクリームだった。

 ためしに別の物を食べていると、オレンジのクリームが口の中であふれてくる。


 変わった飴で美味しいなと思っているとマリーが、


「どうですか?」

「僕の世界にあるものに似ていて、美味しいです。飴の中にクリームが入っているようなものも、僕の世界では売っているのを見かけますし」

「そうですか。異世界にも似たものはあると」


 そういって、今度はマリーは透明な硬い飴を一つ出してくれる。


「お店の新製品です」

「そうなんだ。……表面が、甘露飴で、中にミルククリームが入ってる。美味しい」

「そうですか。新しい品種が作れたとのことですが上手くいっているのですね」

「……僕の世界にこういった飴がなる植物はないです」

「え? ……そうだったのですか」


 そう僕はマリーと話したのだった。


挿絵(By みてみん)

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