“さくさくケーキ”
こうしてこの世界の町に僕たちはやってきた。
今までいた場所がマリーと二人きりなので新鮮に感じる。
やってきた町並みは、アニメなどに出てくるようなファンタジー風の異世界のようだった。
木と白い壁と煉瓦で作られた家々……それも商店街が並んでいる。
僕たちが今歩いている場所は、飲食店が軒を連ねている。
不思議な果実をたくさん売っているお店も見かけた。
そこで一軒のケーキを切り売りしているお店にやってくる。
お店の前には、焼いて、上の部分に白いフォンダンがかけられていて、乾燥されたイチゴのような赤い果実と、香ばしくいられたようなナッツのようなものが飾られている。
断面には幾つものピンクや白などの何かが入っている。と、
「“さくさくケーキ”を二つ」
「銅貨四枚です」
そういってマリーが、茶色の丸い硬貨を四枚払っている。
どうやらケーキ一つが銅貨二枚らしい。
そして支払いと同時に、半透明の紙に包まれたケーキを二つ貰い、そのうちの一つを渡してくる。
かじってみると、ケーキの中にさくさくとしたフルーツ味のマカロンが入っていて、食べる場所によってケーキの味が変わる。
変化が楽しいお菓子がこの世界では多い。
それを素直にマリーに告げると、
「確かに変化するお菓子が多いですね」
そう答えたのだった。
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