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“濃厚きゅうり果実”と“わしょの葉”

　空から降ってきた金平糖を楽しんだ僕たちは再び森の中を散策し始めた。

　木や草が生い茂る森を歩いていくと、気に巻き付いたつるからキュウリのようなものが垂れさがっている。

　四角い直方体の形の表面が焦げ茶色の果実。

　それをマリーが一本とり、つるとつながっている部分からバナナの皮のように向いていくと、中心がオレンジ色で、緑と黄色みが勝った白の二層が見える。

　変わった果実だなと思っているとマリーが、

「“濃厚きゅうり果実”です。これはここにある“わしょの葉”をつけて食べると美味しいんです」

　そういって果実をナイフで一口サイズに切り、“わしょの葉”を乗せる。

　どんな味だろうと口にすると、

「中心部が甘い人参で、周りがチーズとアボカドの味がする。それと、葉っぱは、ワサビ醤油の味がする。おかずとして美味しいかも」

「なるほど、これはお食事系で美味しいのですね」

　そういってマリーはメモしていたのだった。