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異世界に転移しました

 学校の行き帰りをしている道。

 ここは僕にとって、とてもよく知っている道だった。

 アスファルトの敷かれたその道。


 けれどそれは唐突に消え失せて、気づくと僕は緑豊かな一軒家の前にいた。

 ここはどこだろうと思っているとその家から一人の青いワンピースの少女が出てきて僕にこういった。


「初めまして、私はマリー。私があなたを呼び出した人物です。実はあなたを呼び出したのは、この世界の物を食べて感想が欲しいからです。異世界人にどう見えるのか見てもらうことで、自分たちの食べ物を再確認したいのです」


 とのことだった。

 でも僕は元の世界に戻してもらえるのか気になったので聞くと、マリーはこう答えた。

 

「もちろん、目的の食レポートが終わりましたら元の世界に戻させていただきます。……後ほどまたお呼びするかもしれませんが」


 そういわれて僕は頷き、家の中に入ったのだった。







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