都市グリーンハート
神が現れ人に力を与え、新たなる神を・世界を作る戦いが始まり。
そして世界が終焉を迎えようとするたびに、その戦いは始まりを告げる。
『私も、世界の人々もただ願う。
どうか、我が子が愛しい人が神の戦いに選ばれませんように。この優しく流れる時間が永遠と続きますように。
神よ。どうかお許しください。
愚かな我らに本当の慈悲をお授け下さい。』
とある神父の日記より
西暦FK25年 3月 第七次ヘブン戦が静に始まりを告げようとしていた。
小高い丘に大きな木が一本立っている。
この町をずっと見てきたであろう大樹の根本に寝そべり、少し厚さのある本を開き日除けがわりなのか顔を隠しながら昼寝をしている。
この大樹を命の木と人々は呼び、そこに町を作っり国を作った。緑豊かなこの大地と命の木を好み『グリーンハート』と名付けた。
そんな大樹の根本で気持ち良さそうに昼寝をしているのが、ゼロと言う名の15歳の黒髪の少年だ。黒髪に黒のズボンと黒のよれた長袖のTシャツというラフな格好、ここは彼のお気に入りの昼寝スポットなのだ。
そんな気持ち良さそうに昼寝を楽しんでいる彼に、微かに彼を呼ぶ声が聞こえて来た。
次第に彼を呼ぶ声が近づいてくる。
「ゼロ君!やっぱり此処にいた!」
少女は息を切らしながらゼロに近寄る。
水色の髪の少女のはソノラ・フォン、ゼロより一歳したの14歳。水色のミニのワンピースにショートパンツの格好が彼女のお気に入りだ。ソノラは汗をかいて額に張りついた前髪を払うと、ゼロの本を取り力一杯ゼロの額にその本の角でチョップをかました。
言葉にはらない声が辺りに響く。
「っ!!!ソノラさん痛い。凄く痛い。僕の額凹んでません?」
「大丈夫、凹んでないから。それに寝てるゼロ君が悪いんですー」
とソノラと呼ばれた少女は答えた。
「普通、女の子は優しく微笑みながら「ゼロ君起きて」って言うのがセオリーですよ?」
ゼロは額を押さえながら胸ポケットからメガネを取りだし掛けるとソノラに手を伸ばす。ソノラはその手を引っ張りゼロを起こすのだった。
「ゼロ君の女声とよく解らないセオリーはほっといて、ビックニュースだよゼロ君!」
興奮しながらソノラは言う。それを聞く側のゼロは、あくびをしながらソノラに言った。
「近所の95歳になるミセス・ステラルダの下着がティーバッグ以上のビックリニュースを、僕は最近君から聞いたことは無いですよ。本当にあれは心底驚きました。」
とゼロはその事を想像でもしたのか、はたまた額が痛いせいなのか、頭を抱えながらソノラが持っている本を返すように手を伸ばした。
「ビックリニュースじゃなくて、ビックニュース!ミセス・ステラルダのは私も驚いたけど…
じゃなくて!第七次ヘブン戦が始まるかもしれないの!」
「それは、余り穏やかじゃない内容ですね。」
ゼロは眉間にシワを寄せて答えた。
それは世界の終焉が近いと言う事を意味するのだから。