58 レベル20です。
氷青の武具を手に入れてから2日ヒビキは順調にエリア探索を進めていた。
そして、気がつけばヒビキはレベル20まで到達していた。
ステータス
ヒビキ=ルマトール
無限術士Lv 20
闘気 0
魔力 278/350
スキル 分身召喚×20 分身召喚数倍化(最大召喚数 40)
選択スキル
貨幣創造
分身召喚数倍化
・・・。
・・・。
選択スキル。また、えらいのが出たなぁ。
どっちがえらいやつかと言えばどっちもえらいのだが、分身召喚数倍化の方はどんなスキルか分かっているので、とりあえず貨幣創造から考えてみるか。
貨幣創造。おそらくは名前の通り魔力を使って貨幣を作り出す能力。このスキルがあればいままで苦労した金策が全て解決する夢のスキル。
・・・。
・・・。
でも、それ普通に偽札じゃね? おまわりさんに捕まってしまうのではないかい?
この世界でも偽札を作る事は犯罪だし、取り締まる役人もいる。スキルでお金を作ることが犯罪なのかは前例がないだけにわからない。ただ、犯罪となる可能性はあると思う。隠そうにも看破というステータスを見通すスキルもある。
それらを考えてると貨幣創造は危険だ。これは罠だ。メガンテ系自爆スキルだ。とったが最後、破滅を呼びこみかねない。
ヒビキは分身召喚数倍化を選択した。
ステータス
ヒビキ=ルマトール
無限術士Lv 20
闘気 0
魔力 378/450
スキル 分身召喚×20 分身召喚数倍化×2(最大召喚数 80)
「うわー、やばい、やばいなこれは・・・」
ヒビキはそう呟いた。いままでもおかしな感じがあったが80人となるとパーティーはおろか大規模クランの規模すら上回っている。
そして何がやばいって次がやばい。仮にレベル30や40の時に選択スキルが現れるとして、その選択スキルに分身召喚数倍化が含まれていたら倍々計算であっという間に召喚数が膨れ上がることになる。今ですら80人だ。
やっべぇな・・・やばいぐらいに面白そうだ。
先の事を考えてヒビキは胸をときめかせた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
せっかく80人も召喚できるのだから80人召喚してみた。
空いてる亜空間ボックスを4つ並べた20メートル四方の空間に80人がずらりと並んだ。
「はっはっはっ。なんかすっげえなコレ」
「ここまで来ると本当に軍隊に見える。・・・これからどうするの?」
「そうだな・・・まず武具が足りない。40組しかないからな。あと最低でも40組ぐらい親方に頼みに行くか」
「・・・たぶん、すっごい怒られると思う」
フルルの返事に、たぶんそうだろうなぁ、とヒビキは内心で同意した。




