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疑惑の恋心  作者: バルサミ・N・ぽん
二年生編
11/13

第十一話

クリスマスライブ、後期も無事に終わった。今年もあっという間だったなぁと理久と中村さんと話しているとこの一年の頑張った会をしようとなった。

その遊ぶ日は、明日に迫っていた。

二か月以上も経っているのにまだ気持ちに名前を付けることを躊躇っていた。無為に時間を浪費してたのに、『まぁ、明日があるさ』と呑気にしていた。それでも、いつもは日付を越えるくらいに寝るのだが、遅れたくないから2時間ほど早く寝ることした。



朝になって目が覚めてカーテンを開けてから外を見ると丁度太陽が昇るくらいの時間だった。寝起きで焦っていたのもあり、17時と勘違いしたのはご愛嬌といったところだろう。早く起きすぎたからといって二度寝はしなかった。それで遅刻したら目も当てられない。

のんびり朝ご飯を食べたり、ネットサーフィンをして緊張を和らげつつ時間を潰した。



集合場所のカラオケ前でも、まだ緊張していた。ケータイをぼんやり弄っていると、理久が「おはよう、直人」と声をかけてきた。おはようと返事をして中村さんが来るまで雑談をして気を紛らわせることができた。そうでなければ、本人を前にいきなり黙り込むという無様な様子を晒していただろう。

時間ピッタリに中村さんが来た。大学内でも私服を見たことはあったが、場所による非日常感がいつもより魅力的に見えた。


「中村さん、おはよう」


「中村、おはよう」


とあいさつをしてから、三人でカラオケに入った。

部屋に入る前にドリンクバーで飲み物を選んでから部屋に入った。

中村さんの私服がかわいいなぁとか、声に出さずに思っているあたりキモイなとか思いながらぼーっとしていると、


「ま、やっぱり一番最初に歌うのは、直人だよな」


「え、マジ?」


「もちろん!軽音部のエース頑張って!」


「はぁ。わかったよ」


とこんなやり取りをしながら、フリータイムの時間の半分ほどの時間を俺が歌わされた。


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