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疑惑の恋心  作者: バルサミ・N・ぽん
一年生編
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第一話

新作です!!

「はぁぁ~」


と大きなあくびをしていると、黒板の方から


「佐藤くん、まだ授業は始まったばかりですよ」


と少し注意された。


「はいよ~」


と友達に返事するみたいに答えた。


とはいえ意識が持ったのはほんの5分くらいだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――

街中で歩いていて、隣には顔がはっきり思い出せない女の子がいた。


雰囲気からは楽しそうだったからそこは安心できた。


「○○、あそこのカフェに行ってみたい!!」


と俺の手を引っ張っていく。そこで大きな違和感に気づいた。


声は聴いたことがあるのに顔の想像が全くつかない。


知り合って半年は経っている気もするし、短い気もする。


それでもとても仲が良いように感じた。


そんな感想がどうでもよくなるくらい声が可愛かった。


声優とか声で仕事ができそうなくらいだと思った。


女の子と一緒にオシャレなカフェに入った。


カフェで普段の生活であった楽しいことや嬉しかったことを楽しそうに話してくれた。


話すより聞くことが好きな俺としては一緒にいて楽しい相手だった。


話が途切れたタイミングで本題を促してみることにした。


「それでさ、相談ってどうしたの?」


「あ、うん。。。。」


「ゆっくりでいいよ。待ってるから」


言いづらそうにしていたからそう伝え、SNSでも見ながら待つことにした。


ちなみにSNSを確認していると今、目の前にいる女の子とは友達以上恋人未満が最もしっくりくるような気がした。


「もう解決っていうか問題ないことなんだけど」


と前置きをしてここ一カ月であったことを教えてくれた。


内容は正直、頭に入ってこなかった。


内容がどうとかよりも何で相談してくれなかったっていうことだけが頭の中をグルグルしていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

そのタイミングで目が覚めた。


時計の方をみると一時間ほど時間が過ぎていた。


夢で体感した時間した以上の時間が過ぎていた。


夢の内容は何となく覚えがある内容だった。


違うところは多いが、トラウマが夢になることは最近多い。


少し憂鬱だったからため息をついていると、


「佐藤くん、やっと起きましたか。あと30分なのでちゃんと受けてくださいね」


「はいはい」


と返事をしてちゃんと授業を受けた。


講義が終わると大学で友人になった伊藤理久が話かけてきた。


「どうしたんだ?起きた後、憂鬱そうにしてたけど?」


「う~ん、何となくよくない夢を見ていた気がするんだけどなぁ~」


と曖昧に濁しておいた。知り合って間もない友人に話すには少し重い内容だ。


それにこういうヘビーな話をするには理久はいいやつすぎる。恐らく次にいう言葉は


相談してくれとかそんなところだろう。


「それならいいけどさ。困ったことがあれば、相談してくれよ。」


ほらな。まだ出会って間もないのにこんな言葉をかけてくれる。


「わかったよ。それじゃあ、また明日な理久。」


と言ってその日は別れた。

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