お菓子の島に流れ星がふるる
とても大きくて、とてもひろい海。
そんな大きくてひろい海のとあるところ。海のほとんどはしょっぱいものだけど、そのあるところだけは、ブルーハワイシロップのように青くてあまーい海になってます。
そのあまい海のまん中に浮かぶちいさな島。
その名も『おかし島』
島はケーキのスポンジでできており、島全体をまっしろく染めている雪のようなものは、たっぷりの生クリームなのです。
そのちいさな島にはいくつかのお家があり、そのお家のすべてがチョコやクッキー、マジパンというお菓子でできてます。
周りに咲く木やお花、ころころところがっている石ころなど、人や動物以外のもののすべてがお菓子でできているのです。
その島に住む人たちは、島のケーキをちょこっと切って食べたり、ころころころがるチョコでできた石チョコを食べたり、時にはクッキーでできたお家の壁をサクサクと食べたりしてすごしてます。
ふわりふわり。
夜になり、お空から粉雪が降ってきました。でも、その雪はまったく冷たくありません。手のひらをお空にひろげて、手のひらにおちてきた白いものをぺろりとするとあまいのです。それは細かいお砂糖、粉糖の雪です。
あまいあまいお砂糖の雪がふわりふわり、ひらりひらりとお空から降ってきます。
すると、お空で流れ星がひとつキラリと流れました。
流れ星はお空を流れると、島にころりとおちてきました。
トゲトゲころころとした、流れ星。手にとってカリッ。
あまくておいしい、こんぺいとうだ。
夜空をキラリキラリとたくさん流れるこんぺいとうの流れ星。夜空を流れて、お菓子の島にころりころころおちてきます。
今日はおかし島にこんぺいとうの流星群が、キラリキラリとふりそそぐ。