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俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~  作者: epina
第四章 勇者裁判

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聖女1.とにかくそいつはサボリ魔なんだよ!

 あなたがナイトメア・フェアリーの屋敷に向かって、すぐのことよ。


「ちょっと、スラッドが消えたわよ!?」

「レメリのときからこうだったし、大丈夫じゃないかな~?」

「ディシアを起こしに行くときもです。こうだったのです」


 シーチャの言葉にレメリも賛同していたし、それで思い出したの。


「そういえば、わたしもアレスが屋敷に入るっていうからイミテート・ハウスを警戒してノックして……そこから先の記憶がないわね」

「ノックする、扉を開ける……あたりで訪問者として認定されるってことなのかもね~」


 シーチャもそう言っていたし、わたしもすっかり安心していたわ。

 わたしもあなたがアレスを起こしてくるって、これっぽっちも疑っていなかったのよね。

 でも、それからしばらくしてから。


「ぎゃああああああっ!!」


 みんなで野営地で待機していたら、屋敷のほうからアレスの悲鳴があがったの。

 何事かと思って駆け付けたら、屋敷が跡形もなく消えていたわ。

 そして、そこには……。


「ひっ、ひいいいいいっ! オレに近寄るなぁ!」


 わたしたちを見て狂ったように聖剣を振り回すアレスと、倒れたままのあなたがいたわ。


「アレス! アンタ――」


 そのときわたしは、アレスがスラッドのことを斬ったんだと思ってカーッと頭に血が上りそうになった。


「いや、待って。アレスがやったんじゃない」


 でも、すぐにシーチャが教えてくれたおかげで冷静になれたの。

 正直言って、すごくホッとしたわ。


「【強制睡眠(スリープ)】」


 このときレメリが錯乱してたアレスをすぐ眠らせたのは、お手柄だったわね。


「スラッドは!」

「うん、大丈夫。眠ってるだけだ」


 エチカとシーチャがあなたのところにすぐ駆け付けて状態を見てくれたわ。


「【強制覚醒(アウェイク)】!」


 だから、わたしも満を持してあなたに覚醒の魔法をかけたの。

 でも、あなたは起きなかった。


 それからしばらくは無理に動かずにあなたが起きるのを待っていたんだけど、先に起きたのはアレスだったわ。


 アレスは、あれやこれやと(わめ)いていたわね。

 どうしてあなたがいるのかとか、シーチャが抜けたくせにどのツラ下げてきたんだとか。

 正直、思い出すのもバカバカしいからこれぐらいにしておくわ。


 大事なのは、ここから。

 あなたが逃げたと嘘を吐いたことについて、アレスは全員から追及されることになったわ。

 最初は言い逃れようとしていたけど、シーチャがそのときの会話を完全に再演してくれた。


「そいつは役立たずの荷物持ちだ! 何が悪い!」


 それでアレスは開き直ったのね。

 あくまで自分が正しいと主張し続けたわ。


「豊富なモンスター知識で弱点を教えてくれてたじゃん」

「それが何だ! どうせ一撃で倒せるモンスターの情報なんかどうでもいいだろ!」

「私のことを命を懸けて守ってくれたのです」

「役立たずなら肉壁になるぐらいは最低限度の義務だろうが!」

「彼が振りかけてくれたマジックポーションがなかったら、回復が間に合わなくてアンタ死んでたわよ」

「そっ、それが……いや関係ねえ! とにかくそいつはサボリ魔なんだよ!」


 こんな感じで取り付くしまがなかったわ。

 スキルのことは秘密にしておくって約束だったし。

 いえ、あの様子だと仮にその話をしたところでアレスは信じなかったでしょうね……。

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― 新着の感想 ―
[一言] (*ゝω・*)つ★★★★★
[一言] あ、な~る。スラッドが一月も昏睡してたせいでアレスとの会話がない、ということでしたか。NTRもないということは、みなアレスに愛想をつかすのかな? 次話に期待。
[一言] やっぱりエチカ危険なのだわ。
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