表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の『全自動支援(フルオートバフ)』で仲間たちが世界最強 ~そこにいるだけ無自覚無双~  作者: epina
第一章 再出発

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/121

15.これで勝ち確!

「まさかゴブリンハグがいるだなんて……!」


 基本的にゴブリンのメスはオスの奴隷として扱われている。

 だけど、メスがシャーマンと同じ変異を起こしてゴブリンハグになった場合のみ、その上下関係が(くつがえ)る。


 何故なら、ゴブリンハグはシャーマンよりもはるかに強力な個体だからだ。


 ゴブリンハグはシャーマンと同じく呪術師と同じスキルを使える。

 呪術師の力の本質は『恨み』だ。

 胸に(いだ)く憎悪が大きければ大きいほど、その力を増す。

 そして、オスに虐げられてきたメスの『恨み』は普通のシャーマンの比じゃない!


「ノームさん、ホブは任せた!」


 タイミングを見計らって移動をやめ、ノームさんを先行させる。

 ほどなくノームさんとホブゴブリン二匹の近接戦闘が始まった。

 予定通り物理攻撃に強いノームさんはホブゴブリンの攻撃に耐えてくれている。


「ハグが【爆裂火球(ファイアボール)】使う前に!」 


 ゴブリンハグは、普通のゴブリンシャーマンには使えない広範囲魔法【爆裂火球(ファイアボール)】を習得している。

 魔法職の定石どおりに《魔力誘導》のクラススキルを覚えていた場合、ホブゴブリンを巻き込むことなく俺とノームだけを爆撃できるはずだ。


 俺とノームさんが同時攻撃される分にはまったく問題ない。

 最悪なのは、ゴブリンハグが俺たちじゃなくてエチカを狙うこと。

 だから俺は――


「こっちだ!」


 その辺に落ちていた小石を拾って、呪文の詠唱に入ったゴブリンハグの目を狙って投げた。


「ギャッ!!」


 狙いは少し外れて額に命中。

 与えたダメージはほんの少しだけど、流れた血を指で(すく)いとったゴブリンハグは憎々しげにこちらを睨んできた。


 俺がやったのは単なる投石じゃなくて、コモンスキルの《挑発》を使ったヘイトコントロールだ。

 《挑発》はダメージを与えた対象に次の行動で自分を攻撃させるスキル。

 これで少なくとも最初の一発目の魔法は俺に来る。


 そして俺が攻撃対象になることで《全自動弱体化(フルオートデバフ)》が発動条件を満たした。

 この瞬間からゴブリンハグのすべての攻撃能力はゼロに等しくなる。

 案の定、俺に向かって放たれた【爆裂火球(ファイアボール)】は俺が腕を振っただけで爆発することなくあっさり()き消えた。


「ギッ!?」

「驚いた?」


 驚愕に目を剥くゴブリンハグを、敢えて小馬鹿にするように笑い飛ばす。

 この時点だとゴブリンハグに能力低下の自覚はない。

 だから彼女の目には俺がとんでもない強敵に映っているはずだ。


 この間にホブゴブリンの片割れがノームさんのパンチと、エチカの矢を受けて倒れる。

 ホブゴブリンの反撃もノームさんがあっさり弾いた。


「これで勝ち確!」


 残りのホブゴブリンをノームさんに任せる。

 俺は倒れたホブゴブリンを飛び越えて、ゴブリンハグに駆け寄って接近戦に持ち込んだ。


「ギギッ!」


 ゴブリンハグが咄嗟に右手の爪を振るってきた。

 《全自動弱体化(フルオートデバフ)》の効果を受けているので、あくびが出るくらい遅い。

 その手首を左手でたやすく(つか)み、思いっきり握り締めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


面白かったけど感想はハードルが高いという方にお願いです!

↑の☆☆☆☆☆評価欄↑を

★★★★★にしていただけるとそれだけで作者への応援となります!


もちろん、ブックマークしていただけるだけでも嬉しいです! ありがとうございます!



↓こちらは連載開始の新作です!



【悲報】生殺与奪の権を竜に握られた人類、竜国の使者を「田舎者」呼ばわりしてしまう ~俺は学院生活を楽しみたいだけだから気にしないけど、俺を溺愛する竜王族の姉は黙ってないかもしれません〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ