歌舞く蝶――まだ蛹。
どこまでも 翔んでやンよ 羽根が千切れるぐらい
やめるわきゃねーだろーが
見えてなくても 届かなくても
有る限りは 必死のパッチで 待ってろ神様
捨てられた? なんて思ってないから
早くに覚えたタバコの味とか キツい度数のアルコール
刺激ばっかで 楽しくて なンも苦情はありませんって
でも な ひとつ 文句を言うならば
味覚だけは返しとくれよ 全部 真っ赤に染まっちまうから
「姉ちゃん、いくら?」
帰んな 若造 相手になんねーよ ペッ!!
まだ そんなのは吐き捨てられない
煌めく路地裏の ゴミ箱に項垂れた アタシは蛹