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助演  作者: 平凡な凡人
1/1

いつまでも主演になれない僕

僕は助演。

決して内気ではない。どちらかといえば社交的な方だ。なのに人生において主役になれた事はほとんどない。いつも誰かの引き立て役になってしまう。ポケ○ンでいうタケシのような存在。いつも最後は誰かが良いところを持っていく。妬みや嫉みでは無いが、こんな人生も悪くない。

そう気づいたのは中学の事だった。中学1年ですぐ転校して、転校先の学校で俗に言う"イケイケグループ"に入った。部活はバスケ部、その学校の花形でもあった。そこでレギュラーもしていた。生徒会長もしていた。しかし主役にはなれなかった。性格や人望が無ければそこまでの話だが、自分で言うのも心苦しいが先生や同級生からは慕われていた方だった。

中学2年の夏、人生で初めての彼女ができた。その彼女は学園のマドンナ!とまではいかないが、他校からも知られているような可愛い子だった。僕から告白はしたがなぜOKされたかは今も分からない。

夏前に付き合い始め、青春の1ページのようなデートをした。初めて手を繋いで花火デート、お互いの部活が終わるまで校門で待つ、そして5分だけ一緒の通学路を歩いて帰る。帰ったらガラケーでメール。今になれば可愛らしい内容で恥ずかしいが、当時はとても充実していた。

しかし、付き合ってからや約1年が経とうとしたある日、家の近くのコンビニの駐車場で、彼女から突然「別れて欲しい」と告げられた。

理由を聞いても顔を俯いたまま。僕は彼女が大好きだったけど、良い人を演じたくて「分かった。」と言った。

その2週間後隣の中学の友達と元彼女が付き合っていた事が分かった。しかもその隣の中学の友達との接点を作ったのは、僕だった。

二十歳を超え、成人式の二次会で久しぶりに会って、お酒を呑みながら当時のことを元彼女と話した。お互い今思うと恥ずかしいねって笑いながら。別れた理由を聞くと、僕の事を知れば知るほど彼氏というトキメキよりかは安心感が強く、家族感があって彼氏感がないと。その時は笑って「なんだそれ」と言っていた僕だが、正直ぐさっときた。

そこから時は戻り高校生になった。

高校は地元の高校で模試が合格圏内だったという理由からY高に進学。中学の時は気にしていなかったが正直馬鹿な部類の高校だった。そのこともあり、高校3年間成績が上位3位以内。スポーツテストも学年top10でもあった。ちなみにバスケ部にも入部しており2年からレギュラー、3年では部長も務めた。また学校生活では生徒会長もし、中学同様先生、生徒からの指示は厚かった事を自覚している。

また今まで触れてきていなかったが、容姿は自己採点で100点満点で55点ほど。銀○の志村新八のようだとよく言われた。身長は180cmでスポーツマン体型なほう。正直自分でもいい方だと思っている。

そんな高校生活。自分が1番、主役になれる!と意気込んではいたが実際はそうでもなかった。

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