1/5
プロローグ
プロローグと1話は同時投稿です。
「リューディア・リンドロース。お前との結婚など出来ようはずもない。
よって今ここで婚約を破棄する」
小柄で童顔な、守ってあげたくなるような女子生徒を背後にかばいながら、アルベルト殿下が私に婚約破棄を宣言する。
やっぱり逃げられなかったのかと落胆すると同時に、お父様とお母様は計画通り動いてくれただろうか。
リンドロース家に入り込んだ異物をきちんと除籍させてくれただろうか。
でもあの2人なら大丈夫。貴族としてどうするべきかちゃんとわかっているから。
実の娘に乗り移った闖入者のせいで没落するなんて選択肢は選ばない。
だけれど今の私はリーデア・リンドロースなのだから、リンドロース家の恥にならない振る舞いをしなければ。
それがきっと、ここまで育ててくれたお父様とお母様への恩返しになるだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




