表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/22

衝撃:タクト

 俺は四才になった。

 そうそう。三才の誕生日を一月ぐらい過ぎた頃。

 朝の10時ぐらいにメイドさんが来て、俺を本邸の近くに連れて行った。そこでなんか水晶みたいなのを触らせられたんだけど、鑑定してみたら、属性魔法の適性を測るための物だった。

 そして結果は、適性無し。

 その時俺は少し困惑した。

 俺には深淵魔法の適性があるはずだ。適性無しはおかしい。そこで俺は水晶を詳しく見てみると、どうやらこの水晶では深淵魔法の適性は測れない事がわかった。

 おそらく、深淵魔法は一般的には普及していなのだろう。最悪、誰も使える者がいない可能性も有るが、そうなったらほぼ詰みだ。それはないことを祈ろう。



 さて、普通の魔法の才能が無かったことは残念だが、どうしようもないことを気にしても仕方がない。よし、今日も草を抜こう。

 この幼い体でも、地道にやればそこそこのことはやれる。抜いても生えてくるものの、二畳くらいは草が生えていない場所が作れている。

 道具なんて一つも無いのて全て手作業だが、力は無いものの、頑丈さが売のこの体。進行は遅いがなんとかなっている。

 そうやって今日も作業していると、突然後ろから声をかけられた。


「おい。」


 驚いた。最近は誰も必要以上にここには近づかないので、誰かが声をかけてくるなんて思いもしなかった。

 恐る恐る振り向くと、そこには、金髪碧眼の美少女?美少年?がいた。年は俺より上だろう。

 かなり上質な服を着ている。


 話を聞いてみると、どうやら目の前のこの美少年は俺の兄らしい。男だったか…。顔もどちらかと言うと女の子っぽいし、声も高いので女の子だと思っていたが、違ったようだ。

 そして、その兄は俺の遊び相手になるために来たらしい。全然そうは見えない。

 偉そうだし、自分で自分を天才とかいってるし、何よりこちらを完全に見下している。

 何か裏がありそうだ。

 それに俺はこんな奴の遊びに付き合うより自分を鍛えたい。

 何よりめんどくさそう。

 ここは丁重に断ろう。そう思って出来るだけ丁寧に断りの言葉を述べたのだが、聞き入れてもらえなかった。

 そして結局無理矢理遊びに付き合うことになってしまった。


 まあ、考えようによっては情報を得るチャンスだろう。上手くおだてれば色々教えてくれるかもしれない。もしかすると魔法なんかも見せてくれるかも。どうせ子どもの考える遊びだ。そっちは適当に合わせればいいだろう。


 大したことない、面倒だが情報収集のチャンスでもある。


 そんな俺の思いは、大きく裏切られることになる。


 俺の兄、たしかラインハルトとか言ってたな。

 兄は「草が邪魔だ」と言った。

 まあ、それは仕方ない。俺の手だけでは二畳くらいの草を除去するので精一杯だった。

 そして俺は、どこか別の広いところに移動するのかと思ったが、兄が「パチン」と指を鳴らすと、回りの草が土ごと吹っ飛んだ。もちろん俺も吹き飛ばされ、泥だらけだ。

 立ちあがりながら状況確認をする。

 だいたい半径10メートルくらいは草が無くなった。俺の住んでる家にも飛ばされた土が大量にかかっている。壊れなくて良かった。

 だが、今はそれよりもこいつだ。今のは何だ?こいつがやったのか?

 そこで俺は初めて目の前のこいつに向かって【鑑定】を使った。


 _____________

 ラインハルト=ヴァン=ブラッドベリー


 性別:男


 種族:人間


 年齢:6


 筋力:564

 耐久力:562

 体力:565

 生命力:564

 魔力:2169

 敏捷:571


 スキル

【速読LV.11】【記憶LV.11】【動体視力LV.12】【礼儀作法LV.11】【ダンスLV.11】【演算LV.15】【体術LV.15】【剣術LV.15】【気配感知LV.14】【気配操作LV.14】【魔力感知LV.15】【魔力操作LV.15】【魔力身体強化LV.15】【炎魔法LV.15】【水魔法LV.15】【地魔法LV.15】【風魔法LV.15】【雷魔法LV.15】【氷魔法LV.15】【光魔法LV.15】【闇魔法LV.15】【時空魔法LV.15】【神聖魔法LV.15】【回復魔法LV.15】【無属性魔法LV.15】【生活魔法LV.15】【魔技LV.16】【闘気LV.15】【気術LV.16】【覇気LV.15】【詠唱破棄】【呼吸法LV.16】【超感覚LV.16】【心眼LV.16】


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「嘘ごぼっ」

 嘘だろ。そう言おうとしたが、出来なかった。

 どうやらいつのまにか接近していた兄に殴られたらしい。

 それにしてもこいつ、やばすぎないか?

 俺なんぞ比べ物にならない高いステータス。全て俺の十倍以上だ。化け物かよ。

 そして、膨大なスキルと高いレベル。

 ちなみに俺の今朝のステータスがこれだ。


 _____________

 タクト=カブラギ


 種族:人間


 性別:男


 年齢:4


 筋力:3

 耐久力:9

 体力:9

 生命力:9

 魔力:102

 敏捷:2


 スキル

【深淵適性】【アイテムボックス】【鑑定】【学習】【頑強】【魔力感知LV.7】【魔力操作LV.7】


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 はっきり言ってショボい。

 それに少し伸び悩んで来てる。魔力は相変わらず成長を続けてくれているが、魔力に関する技能の二つはLV.6からなかなか上がらない。

 やはり自己流では限界があるのだろうか。


 それにしても、なぜ俺は兄にいきなり殴られたのだろうか?訳が分からない。


「立て。」


 そんなことを考えていたら、いつまでも起き上がらない俺に業を煮やしたのか、立つように言ってくる。

 まだ殴られた腹が少し痛むが、蹴られでもしたらたまらない。仕方なく立つ。


「お前。俺に何をした?」


 !まさか、気づいたのか?【鑑定】は乳母の人や使用人に何度も使っているが、一度も気づかれなかった。おそらく【超感覚】とかいうスキルだろう。さて、どう答えよう。


「おい。何をしたと聞いている。」


「ええと、兄上の魔力がどれ程なのか気になりまして、それで僕は相手の魔力を測る事が出来るのですが、それをやりました。兄上がこれを不快に感じるとは知らず、申し訳ありません。」


 そう言って、俺は頭を下げた。

 嘘ではない。ただ、魔力以外も測れることを言っていないだけだ。


「嘘ではないようだな。なるほど解析か、同系統の技能?いや、師もいずに修得できるはずがない。とすると、異能か。ゴミの分際で…。今回はそれくらいで許してやろう感謝しろ。それからそれはおれの許可なく使うな。非常に不愉快だ。」


 やはり、兄は嘘が分かるようだ。

【心眼】の詳細はまだ見ていないが、恐らくこれか【超感覚】だろう。


 これから先が思いやられる。

 だが、恐らく【鑑定】に似たスキルがあることはわかっただけでも収穫だな。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ